光清寺(こうせいじ)
(KouseiJi) 京都通メンバ
所在地:京都市上京区出水通七本松東入北側 七番町 
   卍地図情報卍

臨済宗建仁寺派の寺院

山号:心和山(しんわざん)
院号:慈眼院(じげんいん)

本尊:聖観世音菩薩立像

開基:伏見宮 貞致親王(ふしみのみや さだゆきしんのう)

開山:杲山禅師(こうざんぜんじ)

出水の七不思議(浮かれ猫)

乾三十三所(戌亥三十三所) 第6番

 光清寺(こうせいじ)は、出水通を七本松通から東に入ったところにある寺院

 七番町は、桃山時代聚楽第の武家町跡
 周辺にも各宗派の寺院がいくつもあり「てらまち」とも称される地域にある

 岩倉具視の先祖 岩倉恒具など岩倉家の菩提寺

 出水の七不思議の一つである「浮かれ猫の絵馬」がある

 重森三玲の作庭による2つの庭園がある

光清寺の写真集

【光清寺の歴史・経緯】


【光清寺の伽藍】

 <筋塀(すじべい)>
 皇室による創建として最高格式を表す黄色の築地塀で5本の白い水平線が引かれている

 <山門>
 1986年(皇紀2646)昭和61年
 総ケヤキ造で新築される
 建仁寺管長 湊素堂老師(みなとそどう)を導師に落慶法要が行われた

 <本堂>
 1916年(皇紀2576)大正5年
 光清寺第10世 古関義禎和尚(こかんぎてい)のときに建立される
 翌年に、建仁寺管長竹田黙雷老師(たけだもくらい)を導師に入仏式が行われた

 <庭園>
 1967年(皇紀2627)昭和42年
 作庭家 重森三玲により庫裏前に「心月庭」、本堂前に「心和の庭」の2つの枯山水庭園が作庭された

 <心月庭>
 庫裏前にある庭
 モルタルで州浜形に縁取られた高さ30cm程の州浜台座の上に、白砂の砂紋が引かれている
 全体で5石があり、須弥山が形造られている
 白砂台が設けられ、石を組み金閣寺垣で囲まれている
 白砂上に2石、1石は州浜を割って据えられている
 中心に立てられた主石は先端が鋭く尖る
 その頂点の延長線は、庫裡の妻の中心線と完全に一致している

 一段下の庭面は龍の髭で覆われ、縦4m、横3mほどある

 1974年(皇紀2634)昭和49年
 クロマツの老木が枯死したため、重森三玲により作庭された
 「心月」は、心の真実を月にたとえた表現といわれる


 <本堂庭園「心和の庭」>
 約60坪(198m2)ほど
 本堂東庭を主体として、南庭が附随されている
 北・東の二方が土塀(白壁)、南は竹垣になっている
 白砂・苔地・立石のみで構成されている枯山水庭園

 1967年(皇紀2627)昭和42年
 光清寺第11世 透関和尚の依頼により重森三玲により作庭される
 住職の姓の心山(むねやま)で、光清寺の山号「心和山」にちなみ、心字形の枯山水庭園として造られた
 心字四島を、蓬莱(ほうらい)・方丈、瀛洲(えいしゅう)・壺深(こりょう)の4島に見立ている
 石組を三尊石組と、七五三配石に擬されている

 白砂に苔地で盛り上げ州浜にして形を作り、その築山の上に12の石が置かれている
 4つの島があり、「心」字の左端の一画めの方丈島(1石)、二画めの最も大きな蓬莱島(7石)、
三画め、四画めの瀛州(えいしゅう)(2石)、壺梁(2石)に石が置かれている
 蓬莱島の最も奥に本尊石が立てられ、本堂側から観ると三尊石になっている
 石はすべて苔地の上に立てられている
 徳島産の青石で横石7石、伏石5石、立て石3石で計12石
 白砂地には大渦巻紋が引かれている
 竹垣にも「心」の字の意匠が直線で抽象化され描かれている

 心和の庭の「南の庭」には、かつて庭に使われていた5石が東西に並べられている


 <中門>
 光清寺で最古の建物とされる
 扉に、開基 伏見宮家家紋(十四裏菊)(菊華紋)の透かし彫りがある

 <鎮守弁天堂>
 山門を入って左側にある
 中央に弁財天、両脇に稲荷大明神と愛宕大権現が祀られている
 弁財天仏教と学芸の守護神とされ、三味線上達の祈願所として信仰されている
 出水の七不思議の一つ「浮かれ猫」の絵馬が掲げられている
 1918年(皇紀2578)大正7年の再建

 <庫裏>

 <鐘楼>
 鐘は黄鐘調(おうじきちょう)という音色
 建仁寺管長 竹田益州老師(たけだえきしゅう)の銘文の中に「萬戸心和致太平」(あらゆる人々の心がなごやかになり平和をもたらす)と記されている
 1967年(皇紀2627)昭和42年
 総ケヤキ造で建立される

 <五葉松

 <墓地>
 岩倉家の菩提寺
 岩倉具視の先祖 公卿 岩倉恒具など30名のお墓がある


 <玉照神社(たまてるじんじゃ)>
 1758年(皇紀2418)宝暦8年
 伏見宮が江戸に下るときに、伏見宮邸の鎮守社 玉照神社が光清寺に遷されたもの


【光清寺の寺宝】

 <聖観世音菩薩立像
 本堂に祀られている
 平安時代慈覚大師 円仁の作といわれる
 1704年(皇紀2364)宝永元年
 栂尾善妙寺村にあった高山寺末寺の聲實庵(しょうじつあん)が光清寺に移転し、
そのときに一緒に遷され本尊として安置された
 左手に仏性を象徴する蓮のツボミを持ち、右手をそれにかざして開花をうながす姿をしている


 <絵馬「浮かれ猫」>
  弁天堂に掲げられていた牡丹の花のもとにやすむ猫と花に舞う蝶が描かれた絵馬
 昔から富貴と長寿の吉祥図とされている構図になっている

 出水の七不思議の一つ
 この付近には江戸時代後期には遊里「五番町」があった
 三味線の音につられて、絵馬の猫が抜け出して、女性の姿に化けて踊り始め大騒ぎになった
 そこで、住職が法力で猫を絵馬に封じ込めたという
 その夜、衣冠束帯の武士が住職の枕元に現れ、
「私は絵馬の猫の化身です、あなたに封じ込められしまい不自由で耐えられません。
もう騒がないので許してください」と嘆願した
 住職は猫を哀れに思い、その法力の封を解いたといわれる

 1958年(皇紀2618)昭和33年
 五番町の遊郭が廃止された
 弁天堂には、三味線上達祈願の信仰がされている


【光清寺の祭事】

 <春季彼岸会 施餓鬼法要> 3月
 <盂蘭盆会 お施餓鬼> 8月
 <お精霊送り> 8月16日
 <秋季彼岸会 施餓鬼法要> 9月
 <除夜の鐘> 12月31日

光清寺の写真集

【光清寺へのアクセス】

 市バス 千本出水・丸太町七本松・千本丸太町 徒歩約5分
 JR山陰本線(嵯峨野線) 円町駅 徒歩約10分
 JR山陰本線(嵯峨野線) 二条駅 徒歩約15分
 嵐電 北野線 北野白梅町駅 徒歩約15分

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