上賀茂重要伝統的建造物群保存地区(かみがもじゅうようでんとうてきけんぞうぶつほぞんちく)


所在地:京都市北区上賀茂藤ノ木町付近   地図情報

重要伝統的建造物群保存地区の一つ

面積:2.7ha

区分:社家町

選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示しているもの

選定日:1988年(皇紀2648)昭和63年12月16日

 上賀茂神社から流れ出た明神川沿いの神官達の社家町(しゃけまち)一帯の町並み

 社家の主屋と、これを囲む土塀、庭園、門、明神川にかかる土橋などが独特の雰囲気を残す

 1988年(皇紀2648)昭和63年
 国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定される
 京都市伝統的建造物群保存地区条例第3条に基づき保存計画が定められている

【上賀茂社家町】

 平安京が造営される以前から、この地域一帯の豪族だった賀茂氏は、上賀茂神社を建立し氏神を祀っていた

 室町時代から
 上賀茂神社の南東一帯は、社家の町として、上賀茂神社の神官達の住む町が形成された
 社家は、賀茂氏の子孫に限られていた

 <社家(しゃけ)>
 神社に仕える神官の住居
 土塀をめぐらし門を構える
 主屋は、切妻平屋建て桟瓦葺
 妻入が多く、鳥居より高い建物は建てられなかった
 屋根には、「懸魚(げぎょ)」と称される寺院風の妻飾り(つまかざり)がある
 内部は、武家住宅と同じように、表向き座敷、日常生活スペースの部分に分かれる
 入り口も、式台(しきだい)(玄関)と、日常用の大戸(おおど)の二つが並ぶ

 <町家
 平入で少したちを高くして2階に居室を設ける
 正面は、つしとしや、じゅらく、しっくい塗りの壁に、むしこ窓を設け、柱と貫とで飾られる

 <明神川
 賀茂川から分かれ、上賀茂神社の境内では手水として利用することから「御手洗川」と称され、
境内を通り流れ出ると「明神川」と称され、その南側に土塀が続く
 明神川には、一軒づつ土橋、石橋、木橋などの橋がかけられ、似たような造りで連続して続いている
 明神川は、各家に流れ込み、池を作り、その水は禊ぎの水として使われ、再び明神川に戻る

 明神川の下流は、旧農村であり、すぐき菜の産地である


【上賀茂社家町へのアクセス】

 市バス 上賀茂神社前 徒歩2分
 地下鉄 北山  徒歩20分


【京都検定 第17回3級】

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