蓮(ハス)(Lotus / Nelumbo nucifera)

分類:スイレン目ハス科

見頃:6月下旬〜9月

 蓮(ハス)は、スイレン目ハス科の多年性の、白やピンク色の花を咲かせる水生植物

 仏教では、「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花とされる

 花托に蜂の巣状の果実が実ることから「蜂巣(はちす)」と称されてきたのが、
 省略されて「はす」と称されるようになったといわれる

【蓮の特徴】

 地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す

 草高は、水面よりも高く、約1m
 睡蓮の葉は、水面に上がらないことで区別できる

 茎に通気のための穴が通っている
 地下茎は、レンコン(蓮根)として食用にされる

 葉は、円形で、葉柄が中央についている
 撥水性があって水玉ができる「ロータス効果」が見られる


【蓮の主な名所

 <勧修寺
 <京都府立植物園
 <智積院
 <天龍寺>  放生池
 <東寺
 <平の沢池
 <平安神宮> 南神苑
 <法金剛院> 池泉回遊式庭園に70品種
 <萬福寺
 <退蔵院
 <妙蓮寺>   秋の酔芙蓉 冬の妙蓮椿 10月から4月まで咲き続けるお会式桜
 <三室戸寺
 <立本寺>   約70種類の蓮
 <龍安寺>   鏡容池


仏教

 仏教では、「蓮華(れんげ)」と称され、極楽浄土を象徴する花
 「極楽の七宝池に咲き輝く花」とされる

 釈尊が蓮華の上で瞑想する絵が描かれ、
 仏像を蓮華をかたどった台座に乗せたり、
 厨子の扉の内側には、蓮華の彫刻を施されたりする

 仏教で、蓮華で大切にされる理由は、
 ・蓮華は、水の中に生えているのに、撥水性があり水に濡れないこと
 ・泥沼で育つが、花が泥色に染まることがないこと
 ・ツボミのうちから、花の中に実をもっていること

 <常花(じょうか)>
 仏前に置かれる金色の木製の蓮華

 <一蓮托生(いちれんたくしょう)>
 死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想

【食用】

 地下茎は、レンコン(蓮根)として食用にされる

 果実にもでん粉が豊富で、餡にして、月餅、最中などの菓子に加工されることもある

 「蓮肉(れんにく)」という生薬として、鎮静、滋養強壮に用いられる

 果実の若芽は、中心部から取り出して、茶外茶として飲用に使われる

 「ハス茶(蓮花茶)」と称される蓮の花を使った茶も飲まれる

【その他】

 <象鼻杯(ぞうびはい)>
 撥水性の葉と茎がストロー状になっていることから、葉に酒を注いで茎から飲むことができる

 <花言葉>
 「雄弁」「休養」「沈着」「神聖」「清らかな心」「離れゆく愛」

 <蓮花(レンゲ)>
 ハスの花のこと
 7月の誕生花








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