妙蓮寺(みょうれんじ)
(MyourenJi) 京都通メンバ
所在地:京都市上京区寺之内通大宮東入妙蓮寺前町     卍地図情報卍

本門法華宗(ほんもんほっけしゅう)京都十六本山の大本山

山号:卯木山(うぼくさん)

本尊:十界曼荼羅

創建:1294年(皇紀1954)永仁2年

開基:柳屋仲興入道妙蓮法尼

開山:日像上人日蓮聖人の孫弟子)

旧称:妙法蓮華寺(みょうほうれんげじ)、柳寺(やなぎでら)

重要文化財:5件(絵画1件・書跡典籍4件)

 妙蓮寺(みょうれんじ)は、西陣に立つ本門法華宗京都十六本山の一つの寺院

 10月頃から翌年の4月頃まで御会式桜(おえしきざくら)が咲き続ける桜の名所
 妙蓮寺椿、3月には木蓮、6月下旬からは蓮(ハス)、8月は芙蓉酔芙蓉など花の名所


【妙蓮寺の歴史・経緯】

【妙蓮寺の伽藍】

 <十六羅漢石庭(じゅうろくらかんせきてい)>
 白砂に十六羅漢を表す置石、釈迦三尊を表す青石を涅槃像、獅子・象を形どった石が置かれている
 江戸時代初期の枯山水庭園
 妙蓮寺の僧 玉淵坊の作庭
 青石は伏見城の名石であったといわれ、「臥牛石(がぎゅうせき)」と称し、豊臣秀吉の寄進といわれる
 羅漢を表す置石は15しかないといわれる

 <奥書院>
 四間に現代絵画家 幸野楳渓の「四季の襖絵」がある

 <玄関>
 <表書院>
 <収蔵庫>
 <鐘楼>

 <赤穂浪士遺髪墓>
 赤穂藩の家臣 大石内蔵助(良雄)ら47名が討ち入り後、切腹した46名の遺髪を、
同士 寺坂吉右衛門が、赤穂城下への帰路の途中に、伏見の片岡源五右衛門の姉宅に立ち寄り託した
 1704年(皇紀2364)元禄17年2月
 主君の三回忌にあたり、彼女により、お墓が建立され納められる
 2002年(皇紀2662)平成14年2月に再建される

 <墓地>
 現代絵画家 幸野楳嶺のお墓がある

 <妙蓮寺椿(みょうれんじつばき)>
 朱紅色一重の花をつける椿
 徳川家康が愛でて賛をよせたといわれる
 早咲きで、11月から翌春の3月末まで咲き続け、茶花としても愛用される

 <御会式桜(おえしきざくら)>
 日蓮大聖人が死去された10月13日前後から咲き始め、翌年4月8日に釈迦の誕生日頃に満開になる
 日蓮大聖人が死去された時には開花したといわれる





【妙蓮寺の塔頭

 塔頭27ヶ院を有する大寺院であったが、1788年(皇紀2448)天明8年の天明の大火でほとんど焼失する
 現在は、8ヶ院が残っている

 <恵光院>
 <玉龍院>
 <本光院>
 <円常院>
 <堅樹院>
 <慈詮院
 <本妙院>
 <常住院>



【妙蓮寺の寺宝】

 <奥書院及玄関之間障壁画(おくしょいんおよびげんかんのましょうへきが)38面(重要文化財)>
  ・紙本金地著色松桜図(一之間)襖貼付8面、天袋貼付4面
  ・紙本金地著色松桜図(二之間)襖貼付8面
  ・紙本金地著色松杉桜図(脇一之間)襖貼付6面
  ・紙本金地著色松桜図(玄関之間)襖貼付12面
 桃山時代
 長谷川等伯一派の濃彩の金碧画
 豊臣秀吉の寄進といわれる
 1963年(皇紀2623)昭和38年7月1日 重要文化財に指定される
 附指定:紙本著色柳図(脇二之間)貼付4面

 <十界曼荼羅
 本尊
 日蓮の自筆といわれる

 <四季の襖絵>
 奥書院の四間に飾られている
 現代絵画家 幸野楳渓の作


 <始聞仏乗義(しもんぶつじょうぎ)1巻(重要文化財)>
 1619年(皇紀2279)元和5年12月27日
 元和五年十二月廿七日の奥書がある
 本阿弥光悦の筆
 1956年(皇紀2616)昭和31年6月28日 重要文化財に指定される

 <立正安国論(りっしょうあんこくろん)1巻(重要文化財)>
 1619年(皇紀2279)元和5年7月5日
 元和五年七月五日の奥書がある
 本阿弥光悦の写筆
 1956年(皇紀2616)昭和31年6月28日 重要文化財に指定される

 <伏見天皇宸翰法華経(ふしみてんのうしんかんほけきょう)8巻(重要文化財)>
 沈金箱入
 鎌倉時代
 紙背に後深草天皇宸翰御消息百七十一枚がある
 1939年(皇紀2599)昭和14年5月27日 重要文化財に指定される

 <松尾社一切経(まつのおしゃいっさいきょう)3,545巻(重要文化財)>
 3,545巻の巻子本の写経が、38合の経箱に収められていた
 平安時代
 1115年(皇紀1775)永久3年頃
 松尾大社の神主 秦親任や秦氏一族によって発願され、松尾大社の別当寺において書写される
 1138年(皇紀1798)保延4年頃
 23年間かけて、秦親任の子 秦頼親のときに完成する
 1854年(皇紀2514)嘉永7年3月
 松尾大社の読経所が閉鎖する
 1857年(皇紀2517)安政4年
 妙蓮寺の篤信者によって妙蓮寺に寄進された
 1993年(皇紀2653)平成5年8月
 立正大学中尾尭氏の調査により、妙蓮寺の宝蔵でまとまって発見される
 妙蓮寺で発見されるまでは、40数巻が現存していただけで、幻の経典とされていた
 1997年(皇紀2657)平成9年6月30日 重要文化財に指定される
 附指定:経箱 38合
  (ヒノキ材で内側に黒漆が塗られている)
  (1327年(皇紀1987)嘉暦2年の虫払の貼紙墨書や、
  (1447年(皇紀2107)文安4年の修理銘などから、鎌倉時代後期の製作)



【妙蓮寺の祭事】

 <元旦会(がんたんえ)(国祷会)> 1月1日
 <節分会(せつぶんえ)・星祭> 2月節分
 <春季彼岸会(しゅんきひがんえ)> 3月彼岸
 <春季大法要(しゅんきだいほうよう)> 4月12日
 <盂蘭盆会(うらぼんえ)> 8月16日
 <秋季彼岸会(しゅうきひがんえ)> 9月彼岸
 <御会式万燈会(おえしきまんとうえ)> 10月12・13日
 <御開山会(ごかいざんえ)・歴代法要> 11月10日
 <除夜の鐘(じょやのかね)> 12月大晦日

【妙蓮寺へのアクセス】

 地下鉄 烏丸線 鞍馬口駅 徒歩約10分
 市バス 堀川寺ノ内 徒歩約3分

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