南観音山(みなみかんのんやま)(MinamiKannonYama)

所在地:京都市中京区新町通錦小路通上ル百足屋町   地図情報

山鉾:曳山(ひきやま)

特徴:松の真木の下から2段目の枝に鳩がとまっている

くじ取らず:後祭の6番目

重量:9.54トン(6位)(2008年(皇紀2668)平成20年7月17日巡行時に測定)

別称:下り観音山

重要無形民俗文化財

 南観音山(みなみかんのんやま)は、祇園祭における山鉾の一つの曳山(ひきやま)

 江戸時代北観音山と隔年交代で巡行していたが、明治時代以来は、毎年巡行し、後祭の最後をしめくくっていた

【南観音山の歴史・経緯】









【南観音山の装飾品】

 <御神体>
 楊柳観音菩薩(ようりゅうかんのんぼさつ)が祀られている
 恵心僧都 源信の作といわれる
 1788年(皇紀2448)天明8年
 天明の大火で焼損し、頭部だけが残る
 その後、補修され、宝冠をかぶり、坐像にされている

 <脇侍>
 合掌している善財童子(ぜんざいどうし)が祀られている
 江戸時代の作
 華厳経「入法界品(にゅうほっかいぼん)」にある、善財童子が53名の善知識を歴訪するという説話にもとづいている

 <真木>
 松が用いられている
 真木の下から2段目の枝に鳩がとまっている

 <水引>
 土佐光孚(とさみつたね)の下絵の舞楽図刺繍

 <下水引>
 加山又造の下絵の飛天奏楽
 1995年(皇紀2655)平成7年の新調

 <天水引(てんみずひき)>
 緋羅紗地四神図刺繍(ひらしゃじししんずししゅう)
 2008年(皇紀2668)平成20年に復元新調される
 元幕は、1858年(皇紀2518)安政5年製
 下絵は、幕末維新の時代に蛸薬師通新町西入ルに住んで活躍していた四条派の画家 塩川文鱗の画

 <前懸>
 異无須織(いむすおり)といわれる華麗なペルシャ絹緞通(だんつう)

 <胴懸>
 ペルシャ花文の緞通
 孔雀草花文インド更紗(さらさ)や、
 1684年(皇紀2344)貞享元年の銘の花文インド更紗なども保存されている

 <旧見送>
 雲中青海波文(うんちゅうせいかいはもん)の綴錦
 中国 明時代のもの

 <新見送>
 加山又造の下絵の龍王渡海図
 1988年(皇紀2648)昭和63年の新調





【南観音山の祭事

 <聖護院山伏参詣>
 16日
 聖護院門跡の山伏約30人が、六角堂を出発し、法螺貝を吹き鳴らし、錫杖(しゃくじょう)を響かせながら、
修験道に縁のある7つの山を巡拝し、御神体の前で般若心経を唱え、巡行の無事や町内の発展を祈願する

 <あばれ観音
 7月16日の宵山の22時30分頃
 御神体の楊柳観音菩薩像を神輿にくくりつけて揺らしながら、保存会の町内を3周される

【南観音山の保存・運営】

 財団法人 南観音山保存会が主体となって、継承・運営されている

【その他】

 <重要無形民俗文化財>
 1979年(皇紀2639)昭和54年2月3日指定
 橋弁慶山霰天神山山伏山北観音山・南観音山・放下鉾役行者山の7山鉾町内


【南観音山へのアクセス】

 市バス 四条烏丸 徒歩数分
 阪急電車 烏丸駅 徒歩数分
 地下鉄 四条駅 徒歩数分

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