樂美術館(らくびじゅつかん)
(Raku Museum) 京都通メンバ
所在地:京都市上京区油小路通一条下ル 
   名所地図情報名所

開館:1978年(皇紀2638)昭和53年11月

本館:地上3階・地下1階

運営:公益財団法人 樂美術館

 樂美術館(らくびじゅつかん)は、京都市街地 油小路通一条下ルにある美術館

 樂焼窯元の樂家に隣接して建てられている

 樂家は、三千家の茶風を守る千家十職の一つの茶碗師を務める家系

 初代 長次郎以来、約450年の樂家歴代の作品や、茶道具工芸品、関係古文書など
約1200点が所蔵品されている

 樂焼とは、轆轤(ろくろ)を使わずに、手と篦(へら)だけで造り、焼上げたもの

 楽茶碗は、手捻りと削りで作られており、色は黒か赤が多い
 千利休は、特に黒にこだわったといわれる

【樂美術館の歴史・経緯】



【樂美術館】

 初代 長次郎以来の樂家歴代の作品や、茶道具工芸品、関係古文書など約1200点が所蔵品されている

 約450年にわたって樂家歴代が、次代の参考になるよう手本として残してきたもの

 樂家の人たちは、これらの作品を制作の糧として樂焼の伝統を学び、それぞれ独自な作陶世界を築いてきたといわれる


 <樂美術館>
 地上3階・地下1階
 内部は、数寄屋和風を取り入れた展示室3室・収蔵庫・ロビー・研究室からなる

 広間(七畳 鞘間付)と小間(四畳半台目)の2席の茶室が併設されている

【樂美術館の主な所蔵品】

 <二彩獅子像(重要文化財)>
 桃山時代、初代 長次郎の作
 腹部に「天正二年春 依(寵)命 長次良造之」と彫銘がある
 緑釉・透明釉の二彩釉がかかり、樂焼のルーツとなる

 <黒樂茶碗 面影(山田宗徧・石川自安書付、覚々斎添状)>
 初代 長次郎の茶碗を代表する一碗
 山田宗徧が「面影」と書き付け、
 石川自安が「細三ノ所持し鉢開によく似申し候由也」と銘の由来を記している

 <黒樂筒茶碗 村雨(如心斎書付)>
 「長次郎新撰七種」の一つ
 唯一高台が碁笥底になっている珍しい茶碗


【その他】

 <樂家
 現在の建物:1855年(皇紀2515)安政2年の再建
 国の登録文化財指定
 京都市歴史的意匠建造物、京都市景観重要建造物、京都市歴史的風致建造物指定

 <石標「樂焼家元 樂吉左衛門宅」>
 樂家の建物の前に立てられている

 樂美術館は、樂家に隣接して建てられている

 本館の敷地は、樂焼の陶土干し場とされていたところ
 樂家では代々、京都の土を採掘し、90年ほど寝かされてきた陶土が用いられる
 現在使われている陶土は、三代前のものといわれる

【樂美術館へのアクセス】

 市バス 一条戻橋 または 堀川中立売 徒歩約5分
 地下鉄 今出川駅 徒歩約15分


【京都検定 第7回2級】

[インデックス]


京都通メンバページ

写真:表示/非表示

フェイスブックでシェア LINEで送る

[目次]


[関連項目]


[協賛リンク]



[凡例]

赤字
 京都検定の出題事項
 (過去問は下段に掲載)

ピンク
 京都検定に出題された
項目へのリンク

青色紫色
 関連項目へのリンク