積翠園(しゃくすいえん)は、東山区妙法院の北側に東山武田病院にある池泉回遊式庭園
平家物語にも記されている平安時代末期の平重盛の邸宅「小松殿の園地」といわれる貴重な名庭
積翠園は、約1万m2の池泉回遊式庭園
「平家物語」(長門本)の六波羅の項に、平重盛の「小松内府(内大臣)の園地」と記されている
東西に広がる池(約3千m2)は、東よりの位置で石橋で仕切られている
東端は石橋を境に一段高くなっており、2段構成の池となっている
東側に大島、西側に小島と2つの島がある
大島は、仙人の住むという蓬莱山を表し、築山には石塔が立てられている
青サギや鴨などがいる
<夜泊石(よどまりいし)>
大島の南側の水面に浮かんだように、まっすぐに並んでいる5つの小岩
蓬莱山(ほうらいさん)から不老不死の妙薬や宝物を積んで帰った宝船が、港に停泊している様子を表したものといわれる
西芳寺(苔寺)や金閣寺の庭園にもある
<滝石組>
東端の池に組まれている
井戸でくみ上げられた水が滝口から池に注がれている
春:梅・桜・躑躅(ツツジ)・皐月(さつき)
初夏:紫陽花(あじさい)・菖蒲
夏:百日紅
秋:モミジ、ハゼノキなどの紅葉
常緑樹:クスノキ・アラカシなど
針葉樹:アカマツ、クロマツ、スギ、ヒノキ、シノブヒバなど
<平重盛>
平重盛は、平清盛の嫡男
六波羅小松第に住んでいた
「小松殿」「小松内府(内大臣)」と称される
邸宅に48の灯籠を建てていたため、「灯籠大臣」とも称された