願徳寺(がんとくじ)(GantokuJi)

所在地:京都市西京区大原野南春日町   卍地図情報卍

天台宗の寺院

山号:仏華林山(ぶっかりんざん)

院号:宝菩提院(ほうぼだいいん)

本尊:如意輪観世音半跏像(国宝)

京都洛西観音霊場第33番札所

 願徳寺(がんとくじ)は、大原野、小塩山麓の勝持寺に隣接してある寺院

 国宝の如意輪観音菩薩半跏像がある

【願徳寺の歴史・経緯】

【願徳寺の伽藍】

 <本堂>
 石灯籠には、「宝菩提院」と刻銘されている

 <庫裏>

 <庫裏前庭園>
 枯山水庭園

【願徳寺の寺宝】

 <木造 如意輪観世音半跏像(国宝)>
 「月光菩薩」とも称されている
 平安時代初期の唐からの渡来仏か、渡来人の作によるものといわれる
 像高88.2cm、榧材の一木造、素木にわずかな彩色が残っている
 頭の宝髻(ほうけい)は高く開いて中央で束ねられている
 眼は二重瞼で瞳には黒曜石がはめ込まれており、額に水晶がはめ込まれた白毫がある
 右足を下ろす半跏踏み下げる像は、本来、三尊の左脇侍像のもので、独尊像としては珍しいもの
 左手は施無畏印、右手の与願印という、通常とは反対になっている
 衣紋は、複雑で華やか、背面で天衣と条帛が交差しているのも特徴

 <木造 薬師瑠璃光如来立像(重要文化財)>
 右脇侍
 平安時代後期の作
 像高110.3cm、漆箔、彩色
 右手は施無畏印、左手に薬壺をのせている

 <木造 聖徳太子二歳像(京都府文化財)>
 左脇侍
 鎌倉時代のもの
 像高70.4cm、寄木造、漆箔、玉眼
 聖徳太子が2歳の春に、東方の釈迦浄土に向かい合掌したときに、手の間に釈迦の舎利が現れたという様子を
表している南無仏太子像
 上畳に立ち、上半身は裸で、腰に赤い袴を着ている
 後頭部内に阿弥陀如来像が納められている
 木房に「仏子聖戒敬白」とあり、僧 聖戒が、異母兄の一遍上人、父親 如仏の冥福を祈るために、
一遍上人の死後、1290年(皇紀1950)正応3年頃に造像したものとされる

 <青不動明王
 本堂の左手前に掛けられている
 江戸時代の絵所 貞綱の作
 右に眷属の矜羯羅童子(こんがらどうじ)、左に制叱迦童子(せいたかどうじ)を従えている

 <薬師如来像広隆寺)>
 飛鳥時代の創建当時の本尊
 乙訓社の神木により造仏されたものといわれる
 864年(皇紀1524)貞観6年、広隆寺別当の道昌により広隆寺に遷される

【その他】

 <浴場遺跡>
 2004年(皇紀2664)平成16年
 願徳寺旧跡地(向日市)から湯屋跡(蒸し風呂跡)が発掘された
 心礎石、土器、瓦類なども発見されている
 浴場は大衆院にあり、僧侶や一般にも開放されていたといわれる
 東大寺の湯屋より古く、平安時代前期のものとみられ、国内最古のものとされる

【願徳寺へのアクセス】

 阪急桂駅西口から 市バス 南春日町
 阪急東向日駅から 阪急バス 南春日町行き 終点 徒歩約20分

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