光明院(こうみょういん)は、東福寺方丈の東側にある塔頭の一つ
重森三玲(しげもりみれい)による名庭「波心の庭(はしんのにわ)」がある
<波心の庭(はしんのにわ)>
方丈の池泉式枯山水庭園
白砂の洲浜型曲線で枯池が描かれ、苔の中に多くの石が配されている
池の中に、東(中央)と南北(左右)に三尊石組が置かれている
三尊石は、釈迦三尊・阿弥陀三尊・薬師三尊を表している
それぞれの三尊石から、お寺の名前にちなんだ「光明」が発するように、大小75個の石が直線的に置かれている
三尊石を仰ぎ見るように置かれている多くの石は、羅漢とされる
背後に、皐月(さつき)や躑躅(ツツジ)が雲紋のように刈り込みされている
雲の上には、茶亭 蘿月庵(らげつあん)があり、大きな円形の窓で月が昇る姿が表現されている
鉤形に建てられている本堂と書院のどの場所からも観賞できるようになっている
1939年(皇紀2599)昭和14年
重森三玲の作
禅語の「雲無生嶺上月有波心落(雲の嶺上に生ずることなく、月の波心に落つること有り)」
(煩悩がなければ、仏心という月は波に映る)という語にちなんで「波心庭(はしんてい)」と名付けられる
<雲嶺庭(うんれいてい)>
本堂、庫裏の西側門内にある
波心庭と同じ禅語から命名された
重森三玲の作
<茶亭 蘿月庵(らげつあん)>
入口に、雲嶺の庭がある
大きな丸窓「吉野窓」がある
<摩利支尊天堂(まりしそんてんどう)>
<坐禅石>
<十三重石塔>