地図情報
永明院(ようめいいん)は、東福寺の南部にある東福寺の塔頭
光明院の南に、白壁に囲まれている
<本堂>
1983年(皇紀2643)昭和58年
現在の本堂が再建される
<開山堂>
開山 蔵山順空(円鑑禅師)が祀られている
地中に80cm四方の石室がある
江戸時代の建立
1979年(皇紀2639)昭和54年 改築される
<藤原俊成卿墓>
境外南西の南明院山にある
北に大小2基の五輪石塔が立っている
右手(東側)は藤原俊成、左側は娘 浄如禅尼のお墓といわれる
<木造 円鑑禅師坐像 1躯(重要文化財)>
開山堂に祀られている3体のうち中央に祀られている
聖一派下の永明院派の祖 開山 蔵山順空(円鑑禅師)の坐像
鎌倉時代後期
延慶年間(1308年~1311年)頃
納入品から、この10年間の間に作られたとされる
木造、彩色、金泥、玉眼、截金文様、像高70.3cm
1978年(皇紀2638)昭和53年6月15日 重要文化財に指定される
附指定:円鑑禅師像々内納入品
・法華経 8巻(延慶二年七月、恵真書写奥書)
・法華経(四部)包紙添 32巻(包紙の一に「法華経参部 正和五年八月十日始之 御影塗畢」の記がある)
・法華経四用品、般若心経等(竹筒入)5巻(元応元年十一月廿九日 明貞 祖心等書写奥書)
・法華経(巻第一、二、四、六、七)(開結共)
<木造 釈迦如来坐像 1躯(重要文化財)>
開山堂に祀られている3体のうち右側の宝冠釈迦如来
1324年(皇紀1984)元亨4年
像底に「永明菴御本尊 元亨四年甲子四月十一日置 西薗寺大仏師法印性慶」の銘がある
大仏師 法印 性慶の作
木造、彩色、玉眼、截金文様、結跏趺坐、法界定印、像高53.5cm
1978年(皇紀2638)昭和53年6月15日 重要文化財に指定される
附指定:釈迦如来像々内納入品
・般若心経(三百九十部)(包紙添)1巻(元亨三年正月日明瓊書写奥書)
・般若心経(三百六十部)1巻(元亨三年極月卅日明瓊書写奥書)
・勧進奉加帳(紙背正観音印仏及び法華経普門品)1巻(内に元亨三年九月十六日 同廿七日の記がある)
・勧進奉加帳(紙背毘沙門天印仏)1巻
・正観音印仏(願文添)1巻(内に元亨三年三月一日始之、附属願文に同四年四月一日承瞿の記がある)
・毘沙門天印仏 1巻
<木心塑造 大道和尚坐像 1躯(重要文化財)>
開山堂に祀られている3体のうち左側にある
開山 蔵山順空の法を嗣いだ大道一以(だいどういちい)の坐像
木彫像を改造して塑土仕上げとされている珍しい技法が用いられている
像高74.8cm
1978年(皇紀2638)昭和53年6月15日 重要文化財に指定される
附指定:陀羅尼等(包紙添)8巻
・華厳経(六十華厳)10巻
<絹本著色 円鑑禅師像(えんがんぜんじぞう)1幅(重要文化財)>
開山 蔵山順空(円鑑禅師)の肖像画
室町時代
吉山明兆の筆
1909年(皇紀2569)明治42年4月5日 重要文化財に指定される
<大道一以墨蹟(だいどういちいぼくせき)4巻(重要文化財)>
開山 蔵山順空の法を嗣いだ大道一以の筆
1345年(皇紀2005)興国6年/貞和元年から4年間の間のもの
・枇杷頌軸(自序)
・明鹿頌軸(自序/古源邵元跋)
・瑞雪頌軸(慶円月心序 蒙山智明跋)
・松菌石榴頌軸(友山士偲序 放牛光林跋)
1955年(皇紀2615)昭和30年2月2日 重要文化財に指定される
附指定:大道一以追悼頌軸(夢岩祖応序 此妙在跋)1巻
<十六羅漢図>
中国 明時代の作