梨木神社(なしのきじんじゃ)は、京都御苑の東側の清和院御門に隣接する神社
光格天皇・仁孝天皇・孝明天皇に仕え明治維新の貢献者である三条実萬と、三条実美の父子が祀られている
約500株の萩が繁殖しており、9月中旬は、萩の名所
南北に長い境内
参道、神門があり、神門の奥に拝殿(舞殿)、その後方の垣の中に流造の本殿が建つ
<染井の水>
手水舎の井戸
京都三名水(醒ヶ井・県井・染井)の一つ
醒ヶ井(さめがい)、県井(あがたい)は既になく、唯一現存し湧き出ている
かつては「染殿」と称され、宮中御用の染所として、この井戸が用いられていた
この水を使った茶会が開かれている
ポリ容器を持って給水に来る信者も多い
<茶室 虚中庵>
京都御所春興殿(しゅんこうでん)(賢所)の神饌殿(しんせんでん)を改装した茶室
<愛の木>
葉がハート形になっている桂の木
この木をなでながらお願い事をすると願いが叶うといわれる
<上田秋成の歌碑>
「ふみよめば 絵を巻きみれば かにかくに 昔の人の しのばるるかな」
<湯川秀樹の歌碑>
鳥居横に建ち、梨木神社の萩を詠っている
<天壌無窮の石碑>
三条実萬が祈念していた軸の言葉を石に刻んだもの
<榎(えのき)>
一の鳥居と二の鳥居の中程の東側に立っている
<元服式>
1月最終日曜(あるいは2月第一日曜)
鎌倉時代から伝わる弓馬術礼法小笠原流の元服式
1999年(皇紀2659)平成11年から梨木神社で行われている
新成人が、「因みの親(ちなみのおや)」と称される後見人が見守るなか、直垂(ひたたれ)など武士の盛装を着付け、
烏帽子(えぼし)を頭にのせる「加冠の儀」などが行われる
小笠原流は、鎌倉時代から将軍家の師範として礼法、弓術(歩射)、弓馬術(騎射)の道を一子相伝として継承してきている
<春季例大祭> 4月18日
<萩まつり>
9月第3土日曜
細長くのびた参道に約500株の萩が紅白に咲き誇る萩の名所としても知られ「萩の宮」とも称される
<秋季例大祭> 10月10日
<七五三> 10月最終日曜