鷺森神社(さぎのもりじんじゃ)は、曼殊院の西の森の中にたつ、修学院一帯の産土神の神社
比叡山麓七里(一乗寺・薮里・豊楽寺・修学寺・山端・高野・大原)の産土神の一つ
神の使いの鷺が、ここの森に群集していたことから「鷺森」と名付けられた
紅葉の名所
<本殿>
一間社流造
1775年(皇紀2435)安永4年に改築される
1967年(皇紀2627)昭和42年にも改築される
<拝殿>
<手水舎>
入母屋造
1775年(皇紀2435)安永4年の造営
<回廊>
1967年(皇紀2627)昭和42年の造営
<絵馬堂>
<御幸橋>
修学院離宮正面入り口の音羽川にかかっていた橋
後水尾天皇や霊元天皇も渡られた橋
1967年(皇紀2627)昭和42年の本殿の改築のときに下賜される
<八重垣>
祭神の素戔嗚尊が詠んだ、日本最初の和歌
「八雲たつ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣つくる その八重垣を」にちなむ
この石に手を触れて祈願すると、悪縁を断ち想う人との良縁を授かるといわれる
<旧社殿跡>
かつての社殿が、境内神社 豊稲荷神社の近くにあった
<紀念碑>
霊元上皇の句「をりゐるをみし鷺の森すきかてにわけきてけふはむかふ神垣」
1729年(皇紀2389)享保14年2月3日に行幸される
文学博士 吉沢義則による執筆
<天照皇大神宮>
祭神:天照大御神
<熊野皇大神社>
祭神:熊野皇大神(くまのこうたいしん)
<住吉大明神社>
祭神:住吉大神
<八幡宮>
祭神:八幡大神
<歳旦祭> 1月1日
<祈年祭(春祭)> 2月11日
<宵宮祭> 5月4日
<神幸祭(例祭)>
5月5日
「七里祭」「さんよれ祭」
装束姿の行装で赤山禅院に参詣し、修学院御旅所から宮中から下賜された御神輿を担ぎ、小学3年生男児が、
菅笠に紅たすきの着物姿で、手には扇子を持ち、鉦や太鼓の囃しにつれて「さんよれ、さんよれ」のかけ声で氏子区域を巡幸する
<新嘗祭(秋祭)> 11月23日
<御火焚祭(御火焚神事)> 12月5日
<雲母坂>
鷺森神社は、比叡山へ登る雲母坂の道筋にある
慈円の句「比叡の山は 冬こそいとど 寂しけれ 雪の色なる 鷺の杜より」
霊元上皇の句
「をりゐるも 所からなる さぎのもり 問はでもおのが 名のるはかりに」(1724年(皇紀2384)享保9年)
「をりゐるをみし鷺の森すきかてにわけきてけふはむかふ神垣」(1729年(皇紀2389)享保14年)