徳川家光(とくがわいえみつ)(Iemitsu Tokugawa)

江戸時代初期の将軍

生年:1604年(皇紀2264)慶長9年7月17日
没年:1650年(皇紀2310)慶安3年4月20日
享年:47

父親:徳川秀忠(第2代将軍)
次男
母親:正室 お江(浅井長政の娘)(織田信長の姪)(崇源院)
乳母:お福(斎藤利三の娘)(稲葉正成の正室)(後の春日局

幼名:竹千代

江戸幕府第3代征夷大将軍:1623年(皇紀2283)元和9年〜1651年(皇紀2311)慶安4年

正室:鷹司孝子
側室:桂昌院

先代:徳川秀忠(父親)
世継:徳川家綱(長男)

 徳川家光(とくがわいえみつ)は、江戸幕府第3代征夷大将軍

 延暦寺東寺二条城など、京都の多くの建物の再建を行った

【徳川家光の経緯】

【徳川家光の政策】

 <親政>
 1632年(皇紀2292)寛永9年1月
 徳川秀忠が死去して、二元政治が解消され、親政を始める
 前代からの年寄(老中)である土井利勝、酒井忠勝、酒井忠世が引き続き年寄となり、年寄3人での合議がなければ
将軍への進言も認めないことにする
 1634年(皇紀2294)寛永11年
 年寄り3人の担当を月番制とし、六人衆(若年寄の前身)をその補佐として置く
 目付と大目付を設置し、年寄達を通さずに直接、将軍が情報を掌握できるようにする
 各役職の権限を定め、評定所の機構を整備するなど、幕府機構の整備を行った

 <参勤交代の制>
 1635年(皇紀2295)寛永12年
 武家諸法度を改訂して、大名に参勤交代を義務づける規定を加える

 <鎖国体制の完成>
 1635年(皇紀2295)寛永12年
 長崎貿易の統制、キリシタン弾圧を強化し、日本人の海外渡航を禁ずる
 1639年(皇紀2299)寛永16年
 ポルトガル人を追放する
 1641年(皇紀2301)寛永18年
 オランダ人を長崎出島に移して管理を強化し、鎖国体制を完成させた

 <皇室との関係>
 後水尾天皇の中宮として同母妹の徳川和子(東福門院)が皇室に嫁いだ
 姪の女一宮興子内親王が明正天皇として即位する
 これにより、徳川家は天皇家の外戚となり宮中にも強い影響力を持つようになる

【徳川家光のゆかりの地】

 <御香宮神社
 遠州ゆかりの石庭
 小堀遠州が伏見奉行に命ぜられ奉行所内に、伏見城の礎石などを利用して作庭する
 上洛した家光が、立派な庭園に感心し、小堀遠州に5千石の褒美と、大名に列せられた

 <石清水八幡宮
 現在の本殿(重要文化財)が、家光により再建される

 <地主神社
 現在の本殿(重要文化財)、拝殿(重要文化財)、総門(重要文化財)が、家光により再建される

 <二条城
 大御所 徳川秀忠、将軍 家光が、 後水尾天皇行幸のために大改築が行われる
 二の丸御殿(国宝)は、家光のために大改造が行われ、現在に至る

 <延暦寺
 根本中堂(国宝)や文殊楼など、家光により再建される

 <東寺
 現在の5代目の五重塔(国宝)が、家光の寄進により上棟される

 <知恩院
 徳川家康徳川秀忠、徳川家光の3代の将軍により、現在のような大規模な伽藍が建立された
 御影堂(国宝)が、家光より再建される
 集会堂(重要文化財)の正面には、徳川家光、徳川家綱の絵像がある

 <清水寺
 現在の本堂(国宝)が、家光の寄進により再建される

 <金地院
 鶴亀の庭(国の特別名勝)は、以心崇伝が、徳川家光のために小堀遠州に作らせた庭

 <麟祥院
 家光が、乳母の春日局の追悼のため創立した

 <仁和寺
 経蔵、九所明神社本殿、御影堂中門、観音堂、鐘楼、二王門、中門(すべて重要文化財)などは、家光の寄進で整備された

 <渉成園
 家光によって現在の土地が寄進され、石川丈山により作庭された池泉回遊式の庭園

【その他】

 <紫衣事件
 1627年(皇紀2287)寛永4年
 後水尾天皇が、従来の慣例通りに、幕府に諮らず、大徳寺妙心寺の僧侶十数人に紫衣着用の勅許を与えたことで、
 徳川家光が、事前に相談がなかったとして、勅許状の無効を宣言し、京都所司代 板倉重宗に法度違反の紫衣を
取り上げさせたことで、朝廷との関係が悪化した

 <黒田正玄
 小堀遠州の推薦により、家光の御用柄杓師となる


【京都検定 第1回3級】

31.延暦寺について、次のことは正しいかどうか?
(イ)元亀2年(1571年)、織田信長の焼き討ちにより焼失し、その復興は徳川家光の時代までかかった

60.東本願寺の別邸である渉成園は誰から与えられた地に作られたか?

【京都検定 第5回3級】

【京都検定 第6回3級】

【京都検定 第19回3級】

【京都検定 第3回2級】

【京都検定 第12回2級】

【京都検定 第2回1級】

【京都検定 第10回1級】

【京都検定 第12回1級】

【京都検定 第14回1級】

【京都検定 第16回1級】

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