夢窓疎石(むそうそせき)(Musou Soseki)

鎌倉時代末期・南北朝時代臨済宗の禅僧

生年:1275年(皇紀1935)建治元年
没年:1351年(皇紀2011)正平6年/観応2年9月30日
享年:76
出身:伊勢国(三重県)生まれ

お墓:臨川寺

尊称:七朝帝師(七朝国師)

 夢窓疎石(むそうそせき)は、鎌倉時代末期・南北朝時代臨済宗の禅僧

 夢窓国師・正覚国師・心宗国師・普済国師・玄猷国師・仏統国師・大円国師と7度にわたり国師号を歴代天皇から賜わり、
「七朝帝師」とも称される

 天龍寺苔寺(西芳寺)などの作庭も行った

 1万人以上の門弟を育てたといわれ、義堂周信、絶海中津など後に五山文学の中心となった者が多い

【夢窓疎石の歴史・経緯】


【夢窓疎石ゆかりの庭園】

 多くの名庭園を設計した優れた作庭家でもあった

 <西芳寺(苔寺)国の史跡国の特別名勝
 向上関(こうじょうかん)を境に、上段の洪隠山枯山水庭園と、下段の黄金池(おうごんち)を中心とした池泉回遊式庭園
2つの庭から成っている
 黄金池には、朝日島、夕日島、霧島と呼ぶ3つの島がある
 池の周囲には100種類以上といわれる苔で覆い尽くされており、通称「苔寺」と呼ばれるようになる
 苔は夢窓疎石の時代からあったものではなく、江戸時代末期に荒廃した庭園が苔で覆われるようになったといわれる
 足利義政が造営した東山殿(後の銀閣寺)の建物や庭園のモデルとなる

 <天龍寺国の史跡国の特別名勝
 方丈の西側にある、遠景の嵐山と、近景の亀山の借景式庭園
 亀山東麓に配された曹源池を中心として、方丈側東岸に大小の出島が設けられている池泉回遊式庭園

 <南禅院国の名勝国の史跡)>
 亀山法皇が、自ら作庭したといわれ、夢窓国師の手で完成された
 心字池(しんじいけ)を中心として、周囲が深い樹林で包まれた池泉回遊式庭園
 京都の三名勝史跡庭園の一つといわれる

 <等持院
 夢窓疎石の作庭といわれる三大名園の一つ
 方丈の北側にあり、東西に分かれた池泉回遊式庭園
 庭園北側は、高い築山になっている

 <その他>
 鎌倉の瑞泉寺、山梨の恵林寺、岐阜の永保寺など

【夢窓疎石の開山】

 <開山
 地蔵院
 大光明寺
 金閣寺
 銀閣寺
 天龍寺
 等持院
 など

 <勧請開山>
 西芳寺(苔寺)
 相国寺
 など

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