龍(竜)(りゅう)は、中国神話の生物で、中国では皇帝のシンボルとされた
神獣・霊獣とされる
水中や地中に棲んでいるといわれる
鳴き声で雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り飛翔するといわれる
秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るともいわれる
<竜に九似あり>
角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼あるいは兎、身体は蛇、腹は蜃、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ているという
口辺に長髯があり、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っているといわれる
<十二支>
辰年の生物
唯一の伝説上の生物
龍は仏の教えを守護する八部衆の一つで龍神とされる
法堂(はっとう)は、僧侶が仏法を大衆に説くお堂で、天井に龍が描かれ法の雨(仏法の教え)を降らすといわれる
水を司る龍神が、重要な建物を火災から守るといわれる
<建仁寺>
小泉淳作の筆の「大双龍図」
方丈には、海北友松の筆の障壁画の雲龍図もある
<相国寺>
狩野光信の「蟠龍図(ばんりゅうず)」「鳴き龍」
<大徳寺>
狩野探幽の筆の「鳴き龍」
<天龍寺>
加山又造の筆の「八方睨みの龍」
<東福寺>
堂本印象の筆
<南禅寺>
今尾景年の筆の「幡竜」
<妙心寺>
法堂の天井の狩野探幽の筆の「八方睨みの龍」
<閑臥庵>
本堂の天井に雲龍図が描かれている
<地主神社>
拝殿の鏡天井には、狩野元信の筆による丸竜が描かれている
八方にらみの竜
<毘沙門堂>
霊殿の天井に描かれた雲龍図
狩野永叔主信の筆
<北野天満宮>
紙本墨画 六曲一双 雲龍図(重要文化財)
海北友松の雲龍図屏風の代表的作品
<麟祥院>
方丈の海北友松の筆の水墨襖絵
「雲龍図」は、6面に雌雄一対の龍が描かれている
<善願寺>
地蔵堂(本堂)の天井に、岸派の画家による華麗な「花卉図」「雲龍図」「飛天図」など天井画120面が描かれている
<十念寺>
曾我蕭白の筆の襖絵「雲龍図」
<雲龍院>
本堂 龍華殿に水墨作家 堂野夢水作の襖絵「双龍風雷図」14面がある