辰(たつ)龍(りゅう)(Dragon) 京都通メンバ
辰(たつ)は、十二支の第5番目の唯一の架空の生き物

前年:(う)
次年:(み)

西暦を12で割って8が余る年
閏年(600年に一度は閏年とならない:1700年(皇紀2360)元禄13年・2300年(皇紀2960)

六十干支
5:戊辰(つちのえたつ)
17:庚辰(かのえたつ)
29:壬辰(みずのえたつ)
41:甲辰(きのえたつ)
53:丙辰(ひのえたつ)

陰陽:陽
五行:木(旧暦3月のとき「土」)
辰の月:旧暦3月(概ね4月)
辰の刻:午前8時を中心とする約2時間
辰の方角:北から右廻り120度(南東よりやや東、東南東よりやや南)

四神相応:東を守護する青龍

 辰(たつ)は、十二支の第5番目の唯一の架空の生き物

 「辰」は「振るう」という文字に由来し、自然万物が振動し、草木が成長して活力が旺盛になる状態を表すといわれる

 宗教的には、神話・伝説の生き物の龍(りゅう)と同一視されている

【龍】

 辰は、宗教的には、神話・伝説の生き物の龍(りゅう)と同一視されている

 龍の体は、大蛇に似ていて、背に81枚の鱗(うろこ)、四足に各5本の指、頭には2本の角があり、
顔は長く耳があり、口辺に長いひげを持つ

 水中や地中に棲み、空中を飛行し、雲や雨を起こし、稲妻を放つといわれる

 中国では、鱗虫(りんちゅう)の長とされ、麟(りん)・鳳(ほう)・亀(き)と併せて四瑞(しずい)の一つとされる

 神獣・霊獣とされる
 水中や地中に棲んでいるといわれる
 鳴き声で雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り飛翔するといわれる

 秋になると淵の中に潜み、春には天に昇るともいわれる

 <竜に九似あり>
 角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼あるいは、身体は蛇、腹は蜃、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は、耳は牛に似ているという

 口辺に長髯があり、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っているといわれる


 <日本神話>
 多くの神話・伝説に、さまざまな龍神が登場する
 八大龍王・倶利伽羅龍・九頭龍・善女龍王(清瀧権現)・青龍・赤龍・黄龍・白龍・黒龍など

 <初代 神武天皇
 古事記日本書紀によると
 初代 神武天皇の母親は、海神(龍)の娘 玉依毘売命、祖母も海神(龍)の娘 豊玉毘売命とされる

 古墳などには、青竜などが、既に現在と同じような姿で描かれている

 <天叢雲剣(草薙剣)>
 天皇であることを表す三種の神器の一つ
 素戔嗚尊が出雲国で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した時に、大蛇の尾から見つかった神剣
 剣は、炎の龍の化身とされ、皇室の守り神とされる

 <四神相応之地
 京都は、四方の方角を司り守護する「四神」が存在するのにふさわしいとされるところ
 鴨川が、東を守護する青龍とされる

 <龍神・龍王・竜宮の神>
 水を司る水神さんとされる
 全国的に、龍神が棲むとされる沼や淵で、雨乞いが行われる

 漁村では海神さんとされ、豊漁を祈願する龍神祭が行われる


 <五龍>
 五行思想「書経」から、四神・五獣、青龍・赤龍・黄龍・白龍・黒龍の五龍が置かれた

 <八大竜王・善女竜王>
 仏法を守護する天竜八部衆のひとつ

 <不動明王が持つ炎の剣>
 俱利伽羅龍の化身とされる
 剣を生んだ高志の八岐大蛇に流れる赤い血は炎とされ、刀を作るときの鍛冶の火とされる

 剣は、炎の龍とされて、俱利伽羅龍が刻まれた剣が多い


 <普賢菩薩
 辰年・巳年の守り本尊とされる


【辰・龍・守護神が祀られている神社・寺院】

 <天橋立神社
 天橋立には、龍伝説があり、八大龍王が祀られている

 <安祥寺
 青龍権現社に龍神さんが祀られている
 雌雄の龍が天に昇る姿を苔で表現した庭園「蘚苔蟠龍(せんたいばんりゅう)」があり、この地を守っているといわれる
 ご利益:金運・開運・仕事運・勝負運

 <出雲大社京都分院
 中山龍神社に龍蛇神(大国主命の使い)が祀られている
 後方にある中山池に住んでいるといわれる

 <岡崎神社
 末社 雨ノ社は「龍神さん」と称され、雨乞の神さん、進学の神さんとして信仰されている

 <桑田神社
 野々神社に九頭龍大神が祀られており、足の病にご利益があるといわれる

 <島原住吉神社
 大銀杏をご神木とした弁財天社に、弁財天、歳白龍王、美須龍王が祀られている

 <下鴨神社
 末社 言社(ことしゃ)(重要文化財)に十二支の守り神が祀られている
 三言社(南社)祭神:八千矛神(やちほこのかみ)(辰・申歳守護神)

 <新宮神社
 龍神とされる高龗神が祀られている
 「おかみ」字は、龍の古語といわれる
 拝殿(重要文化財)には、左右に龍が描かれており、それぞれ金と銀の珠を持っている

 龍が持っている珠をイメージした金と銀の天の御鈴が授与される
 龍が持つ宝珠は全ての願いを叶えてくれるといわれる


 <辰巳神社
 かつて京都御所の辰巳(南東)に位置し、辰巳の方角を守る神社だった

 <野宮神社
 境内の左側にある井戸に龍神が祀られ、病気に苦しむ人を救うと信仰されている

 <東丸神社
 末社 荷田社に、荷田殷・嗣・早・龍の四霊が祀られている

 <飛行神社
 本殿第3殿(左側)に薬祖神・金毘羅神・白龍神が祀られている
 白龍神は、境内に棲んでいたといわれる白蛇を地主神として祀られた

 <日向大神宮
 天龍龍神・地龍龍神が祀られている

 <伏見稲荷大社
 天龍社に天龍大神が祀られている
 手水鉢は龍の形をしている

 伏見神宝神社に天龍と地龍の狛龍がある

 豊川社(伏見豊川稲荷本宮)に、稲荷大神の大きな塚、白龍大神・黒龍大神の塚、龍の像などがある


 <二葉姫稲荷神社
 八島龍神(やしまりゅうじん)が祀られている
 神宮寺の移転後に池が埋められたとき、池の龍神が村民の夢に出たので、龍神を祀ったといわれる

 <龍神総宮社
 通称:龍神さまの総本宮


 <神泉苑
 法成就池に、空海が雨を降らせるために勧請した、雨と水の神様「善女龍王」が祀られる

 <瑞光寺
 南無白龍銭洗弁財天が祀られている
 一心に祈願して、ザルの中へ銭(お金)を入れ、龍神さんのご神体の中より流れ出るお水で洗い、
浄財袋に入れて持ち帰ると、財運・金銭運の幸運を授かるといわれている
 縁日の「辰の日」「未の日」には必ず参拝して、浄財袋の銭を、新しい銭と入れ替えるといわれる

 <狸谷山不動院
 白竜弁財天が水神さんとして祀られている
 15の童子に守護され、龍神が付き添っている

 <勝龍寺
 平安時代に大干ばつ大飢饉となったとき、村上天皇の勅命により、雨乞の祈祷が行われると、
雨が降り、龍神に勝ったということから「勝龍寺」と改名されともいわれる
 本堂には、西の空の向う龍に見立てたしめ縄「勧請縄」が掲げられている

 <法厳寺
 大杉堂(鎮守堂)に、火を司る男性神・大杉坊大権現(天狗)、水を司る女性神・八頭竜王尊が祀られている

 <本圀寺
 九頭龍銭洗弁財天が祀られて、黄金の鳥居が立ってる
 八大龍王の中で最も神通力の強い神さんとされ、金銭・財運を授けられるといわれる
 龍神から流れ出る霊水でお金を洗い、浄財袋に入れて持っていると財運がつくといわれる


 <満願寺>
 京都御所 紫宸殿を中心に、十二支の方角に祀られた妙見大菩薩を参拝する洛陽十二支妙見めぐりの一つ
 「妙見さん」と称される妙見大菩薩は、
北極星・北斗七星を神格化した菩薩であり、諸星の王として宇宙万物の運気を司どり支配する菩薩といわれる
 満願寺は、辰・東南東の方向にあり「岡崎の妙見さん」と称される


【辰ゆかりの地】

 <御辰稲荷神社
 「辰」の字が、達成の「達」につながるとされ、芸事の神様として信仰されている
 御所の辰(東南)の方角に創建されたことから「御辰稲荷」と称された


 <岩船寺
 己年・辰年生まれの守り本尊 普賢菩薩騎象像(重要文化財)が祀られている


 <猿田彦神社
 本殿の前に、八方位を示す八角形の石の八方位文字盤がある
 決まった方位の文字を順に手のひらを強く当てて祈願すると、願い事がかなうと言われる
 家庭運:→辰(さるねたつ)の順に


 <大光明寺
 己年・辰年生まれの守り本尊 普賢菩薩が祀られている


 <放生院
 十二支守本尊像として、己年・辰年生まれの守り本尊 普賢菩薩も祀られている


 <六波羅蜜寺
 十一面観音菩薩立像(国宝)は、12年に1度、辰年にのみ開帳される秘仏


【龍ゆかりの地】

 <雲龍図がある神社・寺院


 <石清水八幡宮
 楼門(国宝)の蟇股の部分に、極彩色の龍虎の欄間彫刻が、東に、西にと、四神相応とは逆に施されている
 これは、社殿を修造した徳川家光の生まれが辰年で、徳川家康虎年生まれで、上位(東)にを配置されたといわれる

 <永観堂
 臥龍廊:御影堂から、山の斜面に沿って、巧みに木を組み合せて作られた階段と廊下
 龍の体内を歩いているような感覚が得られる

 <大本 梅松苑
 金竜海(きんりゅうかい)は、竜宮の乙姫(玉依姫神と豊玉姫神)の住まいどころとされる
 八百万(やほよろず)のご龍体の神々が集まっていることから、神海からみたら金の水になっているといわれる

 <勧修寺
 書院南の庭園内に、親子・孫・ひ孫の4本の白梅「臥竜の老梅(がりゅうのろうばい)」が咲く

 <北野天満宮
 雲龍図(重要文化財)を所蔵されている
 境内には、雲龍梅が咲く

 <貴船神社
 奥宮本殿の下には、龍が住んでいるといわれる巨大な龍穴とされる石積み穴があるといわれる

 文久年間(1861年〜1864年)
 奥宮本殿の修理のとき、大工が誤ってノミをこの中へ落としてしまい、天が曇り、風が吹き荒れ、ノミを空中へ吹き上げ、
大工は不治の病で死んでしまったといわれる


 <車折神社
 三船祭では、大堰川に御座船に続き、龍頭船、鷁首船など奉仕船が30隻ほど浮かべられる

 <光源院
 本堂(方丈)の室中の間の14面の襖絵「十二支の図」14面
 禅宗寺院では珍しい十二支が描かれている

 本堂南側の枯山水庭園 十二支の庭


 <籠神社
 摂社 真名井稲荷神社(まないいなりじんじゃ)に、左手に銀の玉、右手に金の玉を持っている狛龍がいる
 奥宮真名井神社と持っている玉の色が反対になってる

 羅龍王古面(らりゅうおうこめん)を所蔵している
 平安時代末期頃の文蔵主の作


 <修学院離宮
 浴龍池(よくりゅうち)がある

 <白峯神宮
 潜龍大明神の御神体とされる潜龍井がある

 本殿にて御火焚祭の斎行中に、潜龍井から火炎の中に、白峯・紅峯・紫峯の三大龍神が出現されたことで、
 潜龍社(せんりゅうしゃ)が創建され、白峯大龍王、紅峯姫龍王、紫峯大龍王が祀られおり、水・染・醸造の守護神とされる


 <水火天満宮
 眼病に効くといわれる井戸水「金龍水」がある
 龍王之池もある

 <須賀神社
 白龍大明神・稲荷大明神(倉稻魂命)が祀られている  御幣(ごへい)が付けられている青銅製の龍から水が出ている手水がある
 龍は水神さんとされ、龍の口より吐き出される水は「龍吐水(りゅうどすい)」と称される

 <大覚寺
 9月中秋、大沢池で龍頭鷁首舟に乗り観月が行われる

 <瀧尾神社
 拝殿(京都市指定有形文化財)の天井に、九山新太郎の全長8mの木彫りの龍がある
 「夜になると、龍が抜け出して、今熊野川へ水を飲みに行っていた」といわれる
 回廊には、十二支、水鳥、阿吽の龍、獏、鶴、鳳凰、尾長鳥、犀、麒麟など裏側まで彫りこまれている

 <天龍神大神社
 天龍神大神が祀られている
 心字池には、龍神が棲むといわれている底無しの池

 <八大神社
 悪霊を威嚇する威力がある「柏」「龍」「」の三基の剣鉾がある

 <火防稲荷神社
 水の湧く清浄の地で、泉が多く、醍醐の里の東に位置する四神相応でいう青龍が守護する地とされる

 <真名井神社
 左手に金の玉、右手に銀の玉を持っている狛龍が安置されている
 本社 籠神社と持っている玉の色が反対になってる
 大本の信者の辻天水と三雲竜三の両名が真名井神社に参拝したとき、
突然、三雲竜三が神懸り状態となり、辻天水の審神により、真名井神社の眷属の龍神が降りたことが分かり、龍神から神示を受けた

 <萬福寺
 上空から見ると、黄檗山全体を龍の体にたとえられ、伽藍全体の配置で龍が表されている「龍の伽藍」と称される
 放生池が龍の心臓部分
 龍目井(りゅうもくせい)が龍の目、周りの小川が口、松がひげを表している
 総門から法堂まで続く参道は、菱形に置かれた平石で、龍の背の鱗を表している
 大雄宝殿、法堂、開山堂の天井は、垂木が弧を描き龍の腹のように見える黄檗宗独特の「蛇腹天井」になっている

 <御手洗井
 八坂神社の本殿の下のつながっている龍穴があるといわれる
 井戸の龍神は、神幸祭の神輿に乗って祇園御旅所から八坂神社へ還幸し、再び井戸に戻ってくるといわれる

 <八坂神社
 本殿の下に深さ50丈(約152m)以上ある底知れぬ深さがある池があり龍穴をされる
 龍脈が神泉苑に通じているといわれる
 陰陽道では、地の気が集まるところを「龍穴」、その気が流れる道を「龍脈」と称する

 龍穴の水脈から御神水「力水」が湧き出ていて、気の力が得られるといわれる


 <善峯寺
 遊龍松(天然記念物)は、樹齢600年以上といわれる多宝塔の南庭に立つマツ科の五葉松
 高さ2mほど全長37m、長大な枝を伸ばし、臥龍が遊ぶように見える

 <六孫王神社
 境内中央の瓢箪(ひょうたん)形の神龍池がある


 <大徳寺
 方丈墨画障壁画83面(重要文化財)
 1641年(皇紀2301)寛永18年の狩野探幽の筆
 内陣に「竜虎図」2面(龍と

【その他】

 <相場格言>
 「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」
 辰年の相場は上昇相場といわれる


【京都検定 第1回3級】

4.平安京の地相は「北に玄武、南に朱雀、東に青龍、西に白虎」といわれているが、現在の北の玄武はどこか?

【京都検定 第2回3級】

【京都検定 第6回3級】

【京都検定 第8回3級】

【京都検定 第9回3級】

【京都検定 第12回3級】

【京都検定 第13回3級】

【京都検定 第15回3級】

【京都検定 第16回3級】

【京都検定 第18回3級】

【京都検定 第20回3級】

【京都検定 第22回3級】

【京都検定 第23回3級】

【京都検定 第1回2級】

【京都検定 第3回2級】

【京都検定 第5回2級】

【京都検定 第6回2級】

【京都検定 第8回2級】

【京都検定 第9回2級】

【京都検定 第11回2級】

【京都検定 第13回2級】

【京都検定 第15回2級】

【京都検定 第17回2級】

【京都検定 第2回1級】

【京都検定 第6回1級】

【京都検定 第10回1級】

【京都検定 第11回1級】

【京都検定 第12回1級】

【京都検定 第15回1級】

【京都検定 第19回1級】

【京都検定 第23回1級】

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