市比賣神社(いちひめじんじゃ)(IchihimeJinjya)


所在地:京都市下京区河原町五条下ル一筋目西入下京区本塩竃町   鳥居地図情報鳥居

祭神:五女神
    神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)
    宗像三女神[多紀理比賣命(たぎつひめのみこと)・市杵嶋姫命、多岐都比賣命(たぎりひめのみこと)]
    下照比賣命(したてるひめのみこと)

ご利益:商売繁栄、女性だけの厄除

京都十六社朱印めぐりの一つ

通称:いちひめさん

 市比賣神社の祭神は、全て女神様が祀られていて、女性の守り神社とされる
 女人厄除け・女人守護・子授け祈願・安産祈願など女性の願い事にご利益があるといわれている

 「市比賣」の「市」は市場の意で、現在も、京都中央市場の守護神とされ、京都中央市場に分社が祀られている

 3月3日の桃の節句には、人が雛人形になる「ひいな祭」が行われる

 境内の天之真名井の水は、京都の7名水の一つで、歴代天皇の産湯に用いられ、現在も名水として茶会等に用いられる


【市比賣神社の歴史・経緯】


【市比賣神社の祭神】

 以下の五女神が祀られており、女神だけが祀られている神社は珍しいとされる

 神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)
 多紀理比賣命(たぎつひめのみこと)
 市杵嶋姫命
 多岐都比賣命(たぎりひめのみこと)
 下照比賣命(したてるひめのみこと)

 商売の繁栄を加護し、子供の成育と女性を守護し、女性だけの厄除けの神とされ、古くから女人厄除祈祷所として
全国の女性の信仰を集めている

【市比賣神社の境内】

 <本殿>
 神社建築としては珍しく、皇室守護のために御所の方向に向いて北向きに建てられている

 <天之真名井
 京都の7名水の一つ
 清和天皇から後鳥羽天皇の27代の間は、皇室や公家の崇敬が厚く、
 神宝天目椀「天之八塩(あめのやしお)」でくみ出された「若水(わかみず)」が、歴代天皇や皇子や皇女の産湯に用いられていた
 現在も名水として茶会・花展・書展などで用いられている
 一願成就の御神水とされ、絵馬を掛けて天之真名井のご神水を飲んで手を合わせると、心からの願い事が一つだけ叶うといわれる

 <手水舎「瀞(すがすがしい)」>
 「瀞」は「清」「浄」の文字の組合せで、「自分の心をすがすがしくしなさい」という意味を表す

 <カード塚>
 1988年(皇紀2648)昭和63年
 期限の切れたカード型のお守りを納める場所として作られる
 いつの間にか、クレジットカードなどあらゆるカードが納められるようになった
 病気と縁が切れるようにと、病院の診察券なども納められるようになる
 9月9日には、カード感謝祭が行われる

 <願掛け絵馬>

 <摂社 植松稲荷社>
 祭神:植松稲荷大神・松玉稲荷大神・光玉稲荷大神

 <衆霊殿(しゅうれいでん)>
 祭神:大国主命花山天皇・恵比寿大黒神



【市比賣神社の文化財】

 <御神像 二体>
 花山天皇の勅作といわれる
 藤原冬嗣・弘法大師の作ともいわれる
 御神像が祀られる神社は珍しい
 一体は、子供を抱いた女神像も珍しいもの
 江戸時代後期
 大飢饉以来、御扉が開じられ秘像とされる
 1993年(皇紀2653)平成5年
 御鎮座千二百年の式年大祭で一般公開された
 現在は、京都国立博物館に寄託

 <狛犬一体>
 等身大の寄木造
 桃山時代の作

 <御神鏡一面>
 1250年(皇紀1910)建長2年
 後深草天皇の寄附

 <天目枕>
 勅名「天之八塩」

 <劔鉾一基>
 菊龍鉾
 1831年(皇紀2491)天保2年

【市比賣神社の祭事】

 <月次祭> 毎月13日 午後1時

 <歳旦祭> 1月1日
 <女人厄除祭> 2月節分

 <ひいな祭>
 3月3日
 神事は市比賣神社で行われ、行事は、すべて近くの「ひと・まち交流館」で行われる
 人間が、内裏雛などに扮した「ひと雛」が、特大の雛壇に座る
 五人囃子の雅楽に合せ、三人官女が桃の花をかざし、舞などが披露される
 十二単や束帯の着付け実演、投扇興や双六・貝合せなどの王朝遊び、ひな茶の接待なども行われる

 <京都中央市場春祭> 4月15日

 <春季大祭・市比売祭(いちひめさい)>
 5月13日
 「斎矢神事」
 お供えをした参拝者の的にが射られ、が当たった人にそのが1年間預けられ願いが叶うといわれる

 <水無月祭(人型流し)> 6月30日
 <重陽祭・カード感謝祭> 9月9日
 <秋季大祭・火焚祭> 11月13日
 <京都中央市場秋祭> 12月11日

【その他】

 <五十日百日之祝」(いかももかのいわい)>
 生後50日目か100目に、市比賣神社より「五十日餅」「市之餅(いちのもち)」を授かり子供の口に含ませ、健やかな成長を祈る
 平安時代後期頃から、皇族や公家で行われ、現在の「食べ初め」の発祥といわれる
 源氏物語など多くの古典文学にも記されている
 <姫みくじ>
 だるま形の人形をしたおみくじ

 <おとう鈴
 トイレのお守り
 鈴の清々しい音色が不浄を祓うといわれる
 建物の東方にトイレを建てると家が栄えるといわれたことから「御東」と称されたのが「おとう」の名前の由来
 現在でも、宮中ではトイレのことを「おとう」と称される
 古来より、妊婦がトイレを掃除すると安産で元気な子供を授かるといわれ、お七夜の夜は子供をトイレに連れて健康を祈願する慣習がある

【市比賣神社へのアクセス】

 市バス 河原町正面 徒歩約3分
 京都バス 河原町五条 徒歩約3分
 京阪電車 五条駅 徒歩約5分
 地下鉄 烏丸線 五条駅 徒歩約10分

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