黄梅院(おうばいいん)は、紫野にある大徳寺の塔頭の一つ
織田信長と豊臣秀吉の寄進を受けて改築され、その後、毛利家の菩提寺となる
<本堂(重要文化財)>
1586年(皇紀2246)天正14年
豊臣秀吉の援助により建立される
入母屋造本瓦葺の建物で、禅宗特有の特徴がよくみられる
昭和52年(1977年)
約400年ぶりに解体修理が行われた
<書院 自休軒(じきゅうけん)>
大徳寺開基の大燈国師の遺墨「自休」を扁額にかけられ、「自休軒」と称される
茶室 昨夢軒(さくむけん)は、4畳半で、武野紹鴎作
<庫裏(重要文化財)>
1589年(皇紀2249)天正17年
毛利元就の子 小早川隆景の寄進によって建立される
切妻造板葺の建物
日本で現存する最古の禅宗寺院の庫裏
<唐門(重要文化財)>
本堂と同時期に、豊臣秀吉により建立される
<表門>
庫裏と同じく小早川隆景により建立される
2005年(皇紀2665)平成17年
修理が行われた
<鐘楼>
1592年(皇紀2252)天正20年
加藤清正により寄進されたもの
朝鮮伝来のものといわれる
<直中庭(じきちゅうてい)>
千利休の62歳の時の作庭
苔一面の枯山水庭園
豊臣秀吉の希望により、瓢箪型の枯池を手前に配し、加藤清正が持ち帰った朝鮮灯籠が据えられている
<破頭庭(はとうてい)>
本堂の前庭
桂石が白砂と苔を直線で分け、二つの岩があるだけの簡潔で明快な枯山水庭園
天正年間(1573年〜1592年)の作といわれる
<作仏庭(さくぶつてい)>
本堂の北裏側にある庭
生々流転(せいせいるてん)が表現されている
<襖絵四十四面(重要文化財)>
本堂の内部の水墨画の襖絵
雪舟の画風を継承した毛利家 御用絵師である雲谷等顔(うんこくとうがん)の筆
室中の「竹林七賢図」
檀那の間の「西湖図」など44面が残る