清少納言(せいしょうなごん)は、平安時代後期の女流作家・歌人
一条天皇の中宮 定子に仕え、「宮廷の才女」といわれ、「枕草子」などを著した
本名や生没年は不詳
<清少納言集>
<後拾遺和歌集>
<枕草子>
ものはづくし(歌枕など)、詩歌秀句、日常の宮廷での出来事、人々の噂などが書かれている随筆
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる」で始まる
1001年(皇紀1661)長保3年から1010年(皇紀1670)寛弘7年の間に完成したといわれる
賀茂祭(葵祭)の斎王行列の華麗さなども記述されている
<車折神社>
末社 清少納言霊社に祭神として祀られている
<白峯神宮>
「枕草子」にあげられている9つの名水の中で唯一現存する井戸「飛鳥井」がある
<泉涌寺>
仏殿の隣に清少納言の歌碑が立つ
清原元輔の山荘があり、清少納言が晩年に隠棲したと考えられる場所
百人一首の歌
「夜をこめて鳥のそら音ははかるともよに逢坂の関はゆるさじ」
<今熊野観音寺>
父親 清原元輔の邸宅が現在の境内地の付近にあり、清少納言は、ここで生まれ育てられた
<誓願寺>
女人往生の道場で、清少納言が、誓願寺において、髪を落として尼になり、仏門に入ったといわれる
<清和院>
清和天皇が、染殿第に住まわれ、清少納言や紫式部も、清和院で宮仕えをしていたといわれる
<逢坂関>
小倉百人一首の歌枕にもなっている
第62番 「夜をこめて鳥のそら音は謀るともよに逢坂の関は許さじ」
<北菅大臣神社>
「枕草子(第20段)」で、紅梅殿について、「素晴らしい邸宅」の一つとして記されている
<法輪寺>
「枕草子」の寺院の段において、代表的な寺院として記されており、「嵯峨の虚空蔵さん(こくぞうさん)」として親しまれる
<船岡山>
「枕草子」231段で、「丘は船岡、片岡、鞆岡」と讃えている
<京都の気候>
清少納言は、京都の気候の厳しさとその良さを、枕草子の中で
「冬はいみじう寒き、夏は世に知らず暑さ」(冬はとても寒いのがよく、夏は途方もなく暑いのがよい)と詠っている
<名水>
「枕草子」には、9つの名水の井戸が書かれている
飛鳥井、ほりかねの井、走り井、山の井、玉の井、少将ノ井、櫻井、后町の井、千貫の井
白峯神宮の飛鳥井が唯一現存する井戸
<時代祭>
清少納言は、平安時代婦人列に、女官の正装を身にまとい登場する
<三船祭>
清少納言は、ヒロイン役として御座船に乗る