古事記(こじき)

古事記(こじき)は、日本最古の歴史書とされる

献上:712年(皇紀1372)和銅5年1月28日

勅命:第43代 元明天皇
撰者:正五位上 勲五等 太朝臣安万侶(おおのあそみやすまろ)(太安萬侶)(おほのやすまろ)

構成:上巻・中巻・下巻の全3巻

 古事記(こじき)は、日本最古の歴史書とされる

 奈良時代に、臣下(しんか)の太安萬侶(おほのやすまろ)により撰録され、元明天皇に献上された

 日本国土の創生や、皇室や国家の起源に関する神話的な話と、初代天皇から第33代天皇までの帝紀的な話がまとめられている

 原本は存在しないが、後世の写本が残されている

【古事記の歴史・経緯】


【古事記の構成】

 上巻・中巻・下巻の全3巻

 <上巻(かみつまき)>
 序文として、撰者である太朝臣安万侶が元明天皇に奏上する形式で、古事記の撰録の説明が記されている
 神代における天地の始まりから、日本国土の創生、国家や皇室の起源に関する神話的な話が記されている

 <中巻(なかつまき)>
 初代 神武天皇から応神天皇までの后妃・皇子・皇女、皇居、治世年数・崩御・陵墓地、その治世の出来事などについて記されている

 <下巻(しもつまき)>
 仁徳天皇から推古天皇までの后妃・皇子・皇女、皇居、治世年数・崩御・陵墓地、その治世の出来事などについて記されている

【古事記 上巻】

 <古事記上巻并序
 著者 太安萬侶(おほのやすまろ)による「古事記」の内容の要約
 第40代 天武天皇の事蹟と、「古事記」編纂の由来
 第43代 元明天皇による「古事記」編纂の勅命と、「古事記」の編纂

 <別天神五柱

 <神世七代

 <伊邪那岐命と伊邪那美命
   国土の修理国成
   二神の神婚
   二神の国生み
   二神の神生み
   火神迦具土神
   黄泉国
   禊祓と神々の生成
   三貴子の誕生
   建速須佐之男命の哭泣

 <天照大御神と須佐之男命
   須佐之男命の神やらひ
   天照大御神須佐之男命の誓約
   須佐之男命の天津罪
   天の岩屋戸
   五穀の起源
   八岐大蛇退治
   須佐之男命の神裔

 <大国主命
   稲羽の素菟
   八十神の迫害
   根の国訪問
   八千矛神の妻問
   須勢理毘売の嫉妬
   大国主命の神裔
   大国主命の国作り
   大年神の神裔

 <葦原中国の平定
   天菩比神
   天若日子
   阿遅志貴高日子根神
   建御雷神
   事代主神の帰服
   建御名方神の服従

 <大国主神の国譲り

 <邇邇芸命
   邇邇芸命の誕生
   猿田毘古神の登場
   天孫降臨(てんそんこうりん)
   猿田毘古神天宇受賣命
   木花佐久夜毘売

 <海幸彦と山幸彦
   海佐知毘古と山佐知毘古
   海神宮の訪問
   塩盈珠と塩乾珠
   豊玉毘売命
   鵜葺草葺不合命の誕生

【古事記 中巻】

 <神倭伊波礼毘古命(かんやまといわれびこのみこと)神武天皇
   東遷
   布都御魂(ふつみたま)と八咫烏(やたがらす)
   五瀬命
   熊野より大和へ
   久米歌
   伊須気余理比売(いすけよりひめ)
   当芸志美美命(たぎしみみのみこと)の反逆

 <神沼河耳命(かんぬなかわみみのみこと)綏靖天皇>
 <師木津日子玉手見命(しきつひこたまてみのみこと)安寧天皇>
 <大倭日子鍬友命(おおやまとひこすきとものみこと)懿徳天皇>
 <御真津日子可恵志泥命(みまつひこかえしねのみこと)孝昭天皇>
 <大倭帯日子国押人命(おおやまとたらしひこくにおしひとのみこと)孝安天皇>
 <大倭根子日子賦斗迩命(おおやまとねこひこふとにのみこと)孝霊天皇>
 <大倭根子日子国玖琉命(おおやまとねこひこくにくるのみこと)孝元天皇>
 <若倭根子日子毘々命(わかやまとねこひこおおびびのみこと)開化天皇>

 <御真木入日子印恵命(みまきいりひこいにえのみこと)崇神天皇>
   后妃(こうひ)と御子(みこ)
   三輪山(みわやま)の大物主神
   建波邇安王(たけはにやすのみこ)の反逆
   初国知らしし天皇

 <伊久米伊理毘古伊佐知命(いくめいりびこいさちのみこと)垂仁天皇>
   后妃と御子
   沙本毘古(さほびこ)と沙本毘売(さほびめ)
   本牟田智和気王(ほむちわけのみこ)
   円野比売(まとのひめ)
   時じくの香(かく)の木の実

 <大帯日子於斯呂和気天皇(おおたらしひこおおしろわけのすめらみこ)景行天皇>
   后妃と御子
   倭建命(やまとたけるのみこと)の熊襲征伐
   出雲建(いずもたける)討伐
   倭建命の東国征討
   美夜受比売(みやずひめ)
   思国歌
   八尋白智鳥(やひろしろちどり)
   倭建命の子孫

 <若帯日子天皇(わかたらしひこのすめらみこと)成務天皇>

 <帯中日子天皇(たらしなかつひこのすめらみこと)仲哀天皇>
   后妃と御子
   神功皇后の神がかり
   皇后の新羅遠征
   香坂王(かごさかのみこ)と忍熊王(おしくまのみこ)の反逆
   気比大神(けひのおおかみ)
   酒楽(さけくら)の歌

 <品陀和気命(はんだわけのみこと)応神天皇
   后妃と御子
   大山守命(おおやまもりのみこと)と大雀命(おおさざきのみこと)
   矢河枝比売(やかはえひめ)
   長髪比売(かみながひめ)
   国栖(くず)の歌
   百済の朝貢
   大山守命の反逆
   天之日矛(あめのひほこ)の渡来
   秋山の下氷壮夫(したひおとこ)と春山の霞壮夫(かすみおとこ)
   天皇の子孫

【古事記 下巻】

 <大雀命(おおさざきのみこと)仁徳天皇>
   后妃と御子
   吉備の黒日売(くろひめ)
   八田若郎女(やたのわきいらつめ)と石之日売(いはのひめ)
   速総別王(はやぶさわけのきみ)と女鳥王(めどりのきみ)
   雁(かり)の卵(こ)
   枯野という船

 <伊邪本若気王(いざほわけのみこ)履中天皇>
   墨江中王(すみのえのなかつのきみ)の反逆
   水歯別王(みづはわけのきみ)と曾婆可理(そばかり)

 <水歯別命(みずはわけのみこと)反正天皇>

 <男浅津間若子宿迩王(おさつまわくごのすくねのみこ)允恭天皇>
   后妃と御子
   氏姓の制定
   軽太子(かるのひつぎのみこ)と軽大郎女(かるのおほいらつめ)

 <穴穂御子(あなほのみこ)安康天皇>
   大日下王(おおくさかのきみ)と根臣(ねのおみ)
   目弱王(まよわのきみ)の変、眉輪王の変
   市辺之忍歯王(いちのべのおしはのきみ)

 <大長谷若建命(おおはつせわかたけのみこと)雄略天皇>
   后妃と御子
   若日下部王(わかくさかべのきみ)
   赤猪子(あかいこ)
   吉野宮
   葛城(かづらき)の一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)
   袁努比売(をどひめ)、三重の采女(うねめ)

 <白髪大倭根子命(しらかのおおやまと)清寧天皇>
   志自牟(しじむ)の新室楽(にひむろうたげ)
   歌垣(うたがき)

 <石巣別命(いわすわけのみこと)顕宗天皇>
   置目老女
   御陵(みささぎ)の土

 <意富迩王(おおけのみこ)仁賢天皇>
 <小長谷若雀命(おはつせのわかさざきのみこと)武烈天皇>
 <袁本矛命(おほどのみこと)継体天皇
 <広国押建金日王(ひろくにおしたけかなひのみこ)安閑天皇>
 <建小広国押楯命(たけおひろくにおしたてのみこと)宣化天皇>
 <天国押波琉岐広庭天皇(あめくにおしはるきひろにわのすめらみこ)欽明天皇
 <沼名倉太玉敷命(ぬなくらふとたましきのみこと)敏達天皇>
 <橘豊日王(たちばなのとよひのみこ)用明天皇>
 <長谷部若雀天皇(はつせべのわかさざきのすめらみこと)崇峻天皇>
 <豊御食炊屋比売命(とよみけかしきやひめのみこと)推古天皇>

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