三十六歌仙(さんじゅうろっかせん)は、平安時代の和歌の名人36人の総称
藤原公任によって選ばれ「三十六人撰(さんじゅうろくにんせん)」に掲載されている
<三十六人撰(さんじゅうろくにんせん)>
二人ずつの歌人を組にした歌合形式の秀歌撰
左右組で13組の歌合が撰ばれている
「三十六人歌合」とも称される
撰者:藤原公任
巻頭の4人(柿本人麻呂・紀貫之・凡河内躬恒・伊勢)と巻末の2人(平兼盛・中務)は、各10首づつ
その他の30人は、各3首づつ
合計150首が収録されている
<三十六歌仙>
(左方 ・ 右方)
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ) ・ 紀貫之(きのつらゆき)
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) ・ 伊勢(いせ)
大伴家持(おおとものやかもち) ・ 山部赤人(やまべのあかひと)
在原業平(ありわらのなりひら) ・ 遍昭僧正(へんじょうそうじょう)
素性法師(そせいほうし) ・ 紀友則(きのとものり)
猿丸大夫(さるまるだゆう) ・ 小野小町(おののこまち)
藤原兼輔(ふじわらのかねすけ) ・ 藤原朝忠(ふじわらのあさただ)
藤原敦忠(ふじわらのあつただ) ・ 藤原高光(ふじわらのたかみつ)
源公忠(みなもとのきんただ) ・ 壬生忠岑(みぶのただみね)
斎宮女御(さいぐうのにょうご) ・ 大中臣頼基(おおなかとみのよりもと)
藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ・ 源重之(みなもとのしげゆき)
源宗于(みなもとのむねゆき) ・ 源信明(みなもとのさねあきら)
藤原清正(ふじわらのきよただ) ・ 源順(みなもとのしたごう)
藤原興風(ふじわらのおきかぜ) ・ 清原元輔(きよはらのもとすけ)
坂上是則(さかのうえのこれのり) ・ 藤原元真(ふじわらのもとざね)
小大君(こおおきみ) ・ 藤原仲文(ふじわらのなかふみ)
大中臣能宣(おおなかとみのよしのぶ) ・ 壬生忠見(みぶのただみ)
平兼盛(たいらのかねもり) ・ 中務(なかつかさ)
<北白川天神宮>
拝殿の3面の欄間に三十六歌仙の額が掲げられている
<平野神社>
拝殿内部の長押に、三十六歌仙の額が掲げられている
寛文年間(1661年~1673年)に、公卿 平松時量が寄進したもの
書は近衛基煕、絵は海北友雪の筆
<金地院>
東照宮(とうしょうぐう)1棟(重要文化財)
拝殿の欄間に掲げられている三十六歌仙の額は、土佐光起の絵に、和歌は青蓮院尊純法親王の筆
<青蓮院>
華頂殿(かちょうでん)に三十六歌仙額絵がかかげられている
<西本願寺>
飛雲閣(ひうんかく)(国宝)の二層は、三十六歌仙を描いた歌仙之間
<詩仙堂>
詩仙の間
石川丈山が、三十六歌仙にならい、中国の漢晋唐宋の各時代から詩人を36人選び、
狩野探幽・狩野尚信に彼らの肖像を描かせ、詩仙堂の詩仙の間の四方の壁に掲げた
<東西両本願寺門前町(三十六歌仙のまち)>
三十六歌仙と伝統産業の「匠の技」をアピールする門前町ガイドマップの作成などが行われている
<祇園祭山鉾 占出山>
肉入刺繍「三十六歌仙図」の水引が用いられている
歌も刺繍されてる
<「三十六人家集(さんじゅうろくにんかしゅう)」37帖(国宝)>
平安時代
藤原公任の三十六歌仙の写本の中で最古のもの
西本願寺の所蔵
<紙本著色 三十六歌仙切(さんじゅうろっかせんぎれ)1幅(重要文化財)>
鎌倉時代の信明の筆
泉屋博古館の所蔵
<明正天皇「三十六歌仙」>
7歳で女帝となった明正天皇(後水尾天皇と東福門院 和子の第二皇女)の書かれた三十六歌仙
実相院の所蔵
<鶴下絵三十六歌仙和歌巻(京都国立博物館)(重要文化財) >
俵屋宗達の下絵に、本阿弥光悦が書したもの
<中古三十六歌仙>
三十六人撰に選ばれなかった36人
時期:平安時代末期
撰者:藤原範兼
<女房三十六歌仙>
平安時代から鎌倉時代にかけての主要な女性歌人36人
<「歌仙」>
連句の形式で三十六句のもの
「三十六歌仙」にちなんで称されるようになる