地図情報
雙栗神社(さぐりじんじゃ)は、久御山町、JR新田駅・近鉄電車 大久保駅の西方、久御山団地の中にある神社
羽栗郷(はくり)(佐山村)・殖栗郷(えくり)(佐古村)・拝志郷(はやし)(林村)の鎮守社だった
羽栗郷、殖栗郷の両郷に祀られていたため「雙栗」と名付けられたといわれる
現在は7柱が祀られている
式内社の雙栗神社三座
<天照大御神>
<素戔嗚尊>
<事代主神>
下記4柱は、椏本八幡宮の八幡大神として合祀されたといわれる
<応神天皇>
<神功皇后>
<比咩大神(ひめがみ)>
<仁徳天皇(にんとくてんのう)>
<椏本八幡宮(あてもとはちまんぐう)>
下記の祭神も祀られていたといわれる
<活目入彦五十狭茅命(いくめいりひこいさちのみこと)>
<和気清麻呂>
<延喜式 延喜式神名帳>
山城国久世郡 二十四座 大十一座 小十三座 雙栗神社三座に比定されている
<石鳥居(国登録有形文化財)>
<本殿(ほんでん)1棟(重要文化財)>
石清水八幡宮の分霊を祀る
三間社流造、向拝一間、檜皮葺、南面して建てられている
斗供間に、向かって左側に「花と鳥」、右側に「紅葉と鹿」を彫刻した蟇股がある
1494年(皇紀2154)明応3年の建立
1907年(皇紀2567)明治40年8月28日 重要文化財に指定される
1981年(皇紀2641)昭和56年10月 彩色の塗替と屋根の葺替修復工事が完了
附指定:棟札 1枚
附指定:旧脇障子欄間 1枚
上部にりすとぶどうの精巧な彫刻が施されている
<割拝殿(国登録有形文化財)>
<本殿門(国登録有形文化財)>
<玉垣(国登録有形文化財)>
2019年(皇紀2679)令和元年
江戸時代後期の姿に復元された
<雙栗神社の楠の木(くすのき)(京都の自然200選)(久御山町指定天然記念物)>
本殿の北側に立つご神木
稲荷社が祀られている
樹齢400~500年、樹高約30m、根元回9.8m、幹回5.35m
周辺には、クスノキやヤブツバキ、黒椿が多数生育している
1991年(皇紀2651)平成3年6月 京都の自然200選(植物部門)に選定される
1996年(皇紀2656)平成8年2月 久御山町指定天然記念物に指定される
<黒椿>
本殿裏の大クスノキ横にあるツバキ
濃紫色、樹高約3m、幹回約20cm
<叢林>
境内北側、本殿の西側
ヤブツバキなどが数100本生育している
明治維新
明治新政府の廃仏毀釈の悪政により、神宮寺の五か寺が破却されてしまい、
各寺の仏像や寺宝が他の寺院などに遷され離散してしまう
(安楽寺・西方寺・浄福寺・山福寺(三福寺)・薬蓮寺)
<元旦祭> 1月1日
<粥占(御神差)>
1月15日 午前零時より明け方まで
お米(早生・中生・晩生)・綿・大豆・芋・黍(きび)・梨と記された札を8本の青竹の管に付ける
大釜に米3合、小豆3合の割合でお粥を入れて、竹管を中に入れて、
神事の後に、炊き上げる
竹管を包丁で割り、竹管内の粥の詰まり具合により、その年の穀物の豊凶を占う
竹管一杯に粥が入っていれば十分(じゅうぶ)といい、豊作になるとされた
結果は、お神差表に記され、この占いに基づき作物の作付けが行われていた
<八朔祭> 8月31日
<例祭(秋祭)> 10月8日