三宝院(さんぽういん)(SanbouIn)

所在地:京都市伏見区醍醐東大路町   卍ちず丸地図情報卍

真言宗醍醐派の総本山醍醐寺塔頭

本尊:弥勒菩薩

開基:勝覚僧正(しょうがくそうじょう)(醍醐寺第14世座主)

中興の祖:義演准后醍醐寺第80世座主)

寺格醍醐五門跡の一つ

修験道当山派(とうざんは)の法頭

 三宝院(さんぽういん)は、下醍醐寺にある醍醐寺塔頭

 歴代座主の住坊になり、醍醐寺門跡を輪番で勤めた金剛王院報恩院・理性院・無量寿院とともに醍醐五門跡の一つ

 応仁の乱の兵火で焼失するが、豊臣秀吉により再建された美しい桃山建築の遺構

 庭園は、醍醐の花見のために豊臣秀吉が自らが設計したといわれる桃山時代の名園で、国の特別史跡特別名勝

【三宝院の歴史・経緯】






【三宝院の伽藍】

 <唐門(からもん)(国宝
 表門の東にあり、桜の並木道に南面している
 門跡寺院として勅使を迎える時だけに扉を開いたといわれる勅使門
 三間一戸の檜皮葺の平唐門
 門全体が黒の漆塗り
 中央の2枚の門扉に、五七の桐の紋、その左右に複弁十二葉の菊花紋が彫られ、その4つの大きな紋には金箔が施されていた
 桃山時代の大胆な意匠の遺構
 1598年(皇紀2258)慶長3年
 豊臣秀吉の醍醐の花見のときに、伏見城から移築されたものといわれる

 <大玄関(重要文化財)>
 門を入って正面の建物

 <葵の間(あおいのま)(重要文化財)>
 石田幽汀の筆の「葵祭図」

 <秋草の間(あきぐさのま)(重要文化財)>
 長谷川等伯の筆の「秋草図」

 <勅使の間(ちょくしのま)(重要文化財)>
 「四季花鳥図」の障壁画

 <表書院(おもてしょいん)(国宝
 庭園に面して、大玄関と純浄観の間の、葵の間の東に建つ
 縁側に勾欄をめぐらし、西南隅には、庭園に張り出すように泉殿がある
 桃山時代書院造の代表的な遺構
 西から下段の間(揚舞台の間)・中段の間・上段の間の3室があり、
 畳を上げると能舞台になる
 上段の間の襖絵は、四季の柳、中段の間は、山野の風景の襖絵で、長谷川等伯一派の筆といわれる
 下段の間の襖絵は、石田幽汀の筆の孔雀と蘇鉄が描かれている

 <三宝院庭園(国の特別史跡特別名勝
 表書院から眺めるために作られた庭園
 豊臣秀吉自らが「縄張り」を行ったといわれる名庭
 東西に長く造られた蓬菜山水の形式
 義演准后の死後、茶道の流行とともに茶室が設けられ、庭の一部が回遊できるように池泉回遊式にされた
 泉殿・表書院・純浄観・本堂へと続く回廊の見る場所により、石組みや苅込、中島、橋など表情が変わる
 泉殿からは、護岸の豪壮な石組みが見える

 表書院の正面には、石組みの名手の賢庭による鶴島(西側)と亀島(東側)がある
 亀島は、島全体を、樹齢600年以上といわれる姫子松が亀の甲羅のように島全体を覆っている
 鶴島は、亀島の西隣にあり、五葉松が立っている
 鶴島の左にある石橋は、鶴の首にあたり、鶴が飛び立とうとしている

 藤戸石(ふじといし)
 三宝院庭園のほぼ中央に置かれている三尊石組の中心となっている長方形の名石
 織田信長の築いた二条第に置かれていたものを
 豊臣秀吉が、聚楽第(じゅらくだい)に据え、
 さらに、豊臣秀吉が、三宝院庭園に持ち込んだもので「天下の名石」と称される
 治承・寿永の乱(源平合戦) 藤戸の戦いにおいて、佐々木盛綱が平氏追討のために備前国の児島に海を渡るために
地元の漁夫から聞き出した、馬でも渡れる浅瀬の目印で、「浮洲岩(うきすいわ)」と称されていた珍しい形の岩

 賀茂の三石
 池の手前にある
 向かって左の石は、賀茂川の「流れの速いさま」を、中の石は「川の淀んだ状態」を、
 右の石は「川の水が割れて砕け散る様子」を表している

 三段の滝
 三宝院庭園の東南隅の三尊石組の左側に、三段の滝組がある
 深山の趣があり、滝山を高くし立石などの作庭がされている


 <純浄観(じゅんじょうかん)(重要文化財)>
 表書院の奥の東側にある
 入母屋造、茅葺の民家風、内部は豪華な書院造
 内部は3室で、襖絵は平成になって、浜田泰介の筆による桜・紅葉が描かれている
 豊臣秀吉が、ねね、淀殿らと槍山で大観桜宴を催した時に、醍醐寺境内に建てられたものを移築された

 <奥宸殿(おくしんでん)(重要文化財)>
 純浄観の北の奥にある
 江戸時代初期の創建
 田の字型の間取りをしており、主室の上段之間は、床棚書院、「武者返し」と称される帳台構がある
 違い棚は、「醍醐棚」と称され、「天下の三大名棚(修学院離宮の「霞棚」、桂離宮の「桂棚」)」の一つ
 棚板が奥の壁から離れて、1本の柱に支えられ、左右だけが壁についている
 「遠州好み」といわれる系統の彫りがほどこされている
 上段之間の西側には、武者隠しの間がある
 桃山時代から江戸時代の武家造の形式

 <弥勒堂(みろくどう)(護摩堂)(重要文化財)>
 純浄観の東に続いている本堂
 五間三間、入母屋造
 快慶の作の本尊 弥勒菩薩坐像が安置されている
 向かって右に弘法大師、左に開祖 理源大師が安置されている
 本堂の裏に護摩檀がある

 <苔庭>
 本堂わきにある、苔と白砂だけの酒づくしの庭

 <茶室 松月亭>
 奥宸殿の東北についている茶室
 江戸時代末期の創建
 四畳半、東に丸窓があり、
 入母屋造、南側に竹の縁、躙り口があり、屋根は切妻柿葦

 <茶室 枕流亭(ちんりゅうてい)>
 三宝院庭園の南東隅にある茶室
 三畳の本席と、二畳台目と、二畳の小間がある  伏見城から移築した豊臣秀吉好み

 <枯山水庭園
 本堂と茶室 枕流亭との間にある庭

 <枝垂桜>
 玄関前
 高さ約13m、枝張り15mほどの名木
 推定樹齢100年

 <土牛の桜>
 日本画家 奥村土牛(おくむらとぎゅう)が描いた桜の名木
 推定樹齢150年



【三宝院の寺宝】

 <弥勒菩薩坐像(重要文化財)>
 鎌倉時代仏師 快慶の代表作
 1192年(皇紀1852)建久3年の銘がある
 頭に宝冠があり、右手を上にして、禅定印を結び五輪塔を持っている

【三宝院へのアクセス】

 京阪バス 醍醐三宝院
 地下鉄 醍醐駅 徒歩約10分

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【京都検定 第1回3級】

32.醍醐寺について、次のことは正しいか
(エ)塔頭の三宝院の表書院は、桃山時代の書院造の遺構として知られている

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