中根金作(なかね きんさく)は、昭和時代・平成時代の造園家・作庭家
京都府の園芸技師に任用され、文化財保護課課長補佐等を歴任
300近い古庭園の根本修理・庭園修理設計監理・文化財指定調査など名園の文化財保護事業に携わった
「昭和の小堀遠州」と称され、国内外で300近い日本庭園を手掛けている
京都府の園芸技師として文化財保護課などに所属し、京都の庭園にもゆかりが多い
<城南宮楽水苑>
1954年(皇紀2614)昭和29年から1960年(皇紀2620)昭和35年
最初の本格的な作庭
「源氏物語」に登場するほとんどの植物(約100種類)が栽培されている
<御香宮神社「小堀遠州ゆかりの石庭」>
社務所の西側奥にある枯山水庭園
1957年(皇紀2617)昭和32年
戦火に遭った伏見奉行所の石材を譲り受けて御香宮神社に移築され、
中根金作により、小堀遠州の手法を用いて新たに作庭される
<将軍塚大日堂>
1959年(皇紀2619)昭和34年に中根金作により枯山水庭園が作庭される
2014年(皇紀2674)平成26年
大日堂の落慶にあわせ、中根金作の枯山水庭園から資材が引継がれて新たに青龍殿庭園が作庭される
中根金作の作庭の枯山水庭園の姿はない
<上賀茂神社渉渓園>
1960年(皇紀2620)昭和35年の設計・作庭
皇孫 浩宮徳仁親王の生誕の奉祝行事として、曲水の宴が復活され、それにふさわしい庭園として造営された
<退蔵院余香苑>
約800坪の回遊式山水庭園
1963年(皇紀2623)昭和38年から1966年(皇紀2626)昭和41年の3年かかりでの設計・作庭
<二条城清流園>
面積 約16,500m2の池泉回遊式の和風庭園と、芝生を主体とした洋風庭園からなる
1965年(皇紀2625)昭和40年の設計・作庭
<天得院庭園>
築地塀に囲まれ、約500株の八重の桔梗が植えられている枯山水庭園
桃山時代の作庭
1968年(皇紀2628)昭和43年
中根金作の指導により、一部改修される
<常照寺庭園および帯塚>
苔をもって鷹ヶ峰三山が表現され、帯塚には重さ約6トンの自然石が置かれている
1969年(皇紀2629)昭和44年の設計・作庭
<興臨院方丈前庭>
中国 浙江省 天台山 国清寺に暮らしていた僧 寒山と捨得の理想的な蓬莱世界を表したものといわれる枯山水庭園
1975年(皇紀2635)昭和50年
方丈の解体修理の時に、畠山氏の「越前大守書院庭園図」を参考に、中根金作により復元された
その他、根本修理に携わった庭園
西芳寺
金閣寺
平等院
醍醐寺三宝院
など
その他、保存修理設計施工監理に携わった庭園
天龍寺
南禅寺方丈
南禅寺金地院
龍安寺
など